失礼ながら、見事に「不安商法」に騙されてますね。
添加物や石油製品を十把一絡げに「化学物質」と呼んでカテゴリー化し、
極端な例とかデタラメな理屈を付けて
「化学物質って危険だ」と強調し、「現代社会は人工物に溢れてます」とか、
「便利さと引き換えに大切なものを現代人は失ってます」なんて
情緒に訴える美辞麗句で締める。
安易なインチキ講演家や三流ライターの定番パターンです。
多くは自然食品業者なんかとつながっていたり、そうじゃなくても人気のあるテーマなので次の仕事がきやすいんですよ。
キチンと科学的に正確な話はそれなりに難しくて取っつき難いけど、
テキトーな話でも身近な食品や日用品を題材にし、
水戸黄門みたいに「化学物質」とか「大企業」を悪者にして勧善懲悪のストーリーを作れば
普段科学に縁遠い人にもウケるので。
ハッキリ言って「素人をだますなんてチョロい」ってバカにされてます。
例えば「化学物質」ってなんでしょうか?
別に「自然」の反対語でもないし、「人工」という意味でもありません。
広い意味では、世の中のあらゆるものは化学式で表せる化学物質です。
もちろん、人体だって化学物質のかたまりです。
石油も確かに化学物質ですが、元々は、大昔の動物の死骸ですから、自然物でもありますよ?
また、安全か危険か、という話にしても、
安全性と人工か自然かなんて関係ありません。
毒キノコだって大麻だってフグ毒だって自然物です。
普通の野菜や果物にも微量に毒性物質、発ガン性物質が含まれてます。
報道される食中毒事件も全て食材由来のものです。
一方
、食品添加物は国際基準および日本の法律で厳しい制限があり、
過去50年以上、日本では一件も添加物由来の健康被害は起こっていません。
まあ、長くなりましたが、一言で言うと
「別に気にしなくてもいいんじゃ無い?楽しく生活するのが一番」ってことです。