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芥川龍之介の蜘蛛の糸について

ato********さん

2007/9/2121:38:40

芥川龍之介の蜘蛛の糸について

芥川龍之介の小説で蜘蛛の糸という話がありますよね?

少し思い出せなくてとても気になっているのですが蜘蛛の糸が切れたのちの後日談があったと思いますが、カンダタはどうなったのでしょう。

覚えてる方いらっしゃいますか?

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amj********さん

2007/9/2202:19:14

後日談として伝わっているのは以下のような話です。出典は不明です。

カンダタが再び血の池地獄に堕ちてから、300年ほどたったある日の朝のことです。お釈迦様が、いつもの散歩の途中、蓮池のほとりに立たれ、ふと蓮の間から底の方をのぞき込まれたのです。すると、そこには血の池地獄で蠢(うごめ)いているカンダタの姿があったのです。お釈迦様は、「もう1度だけチャンスを与えてやろう」と思われて、カンダタに向かって再び銀色のクモの糸をスルスルと投げ降ろされたのです。

 いち早くクモの糸に気がついたカンダタは、夢中で手繰り寄せたのですが、はたと考え込んでしまいました。 「いや待てよ。今このまま俺が登り始めたら、また亡者どもが後からゾロゾロ登ってくるに違いない。そしたら、あいつらの重みで糸が切れ、俺はこの前のように真っ逆様に落ちてしまう」 さあ、どうしたものか。思案に思案を重ねたカンダタは、ある名案を思いついたのです。「まず初めに、俺が交通整理の役をつとめて、ここにいる亡者どもを1人ずつ順番に登らせる。そして、皆が登ってしまってから俺が登れば、糸が切れることはないだろう」と思ったのです。

 そこでまず、近くにいる亡者に向かって、「オイ、お前、こっちへ来い」と言って呼び寄せ、クモの糸を握らせたのです。「えっ、アンタの糸だろ。俺が先でいいのか。アンタは登らないのか」。「いいから、俺のことは気にするな。お前が登り終わるまで、他の奴らが登らないように俺が見張っててやるから」、そう言って送り出したのです。そして、その姿が遙か彼方に消えたのを見届けると、「よし、次はお前だ。行けッ」「次は貴様だッ」と、次々に登らせていったのです。

 そして、100人、200人、300人、500人と登らせたのですが、いつまでたっても周りの亡者たちは増えこそすれ、一向に減る気配がありません。それもそのはずです。悪いことをした人間が、次から次へと血の池地獄に墜ちて来るからなんですね。

 カンダタは、やがてそのことに気づき、「こんなことをして何になる」「いつまで続けるんだ」「もう止めてしまおうかな」と、何度も思ったのです。しかし、それ以外に残された方法がないことも分かっていたのです。

 それで仕方なく亡者たちを登らせ続けるのですが、そのうちに、彼らが、「すまねえな。後から来たのに。ありがとう」「地獄に仏とはアンタのことだ。ありがとう」と口々にお礼を言うようになったのです。カンダタもつい、「お前も気をつけて行けよ」「達者でな」「途中あわてるな。俺が見張ってるから大丈夫だぞ」などと声をかけるようになったのです。

 やがて不思議なことに、カンダタの心の中に何とも言えぬ大きな喜びがふつふつと湧き上がってきたのです。そして、自分がこのクモの糸にすがって登って行くのだということさえ忘れて、ただひたすら糸が切れぬよう心を砕き、亡者をひとり、またひとりと救っていくようになったのです。長い年月が流れた今もなお、カンダタは瞳を輝かせ喜々としてこの営みを続けているそうです。

以上ですが、私は蛇足だと思います。(この感想自体も蛇足かな?)

質問した人からのコメント

2007/9/22 09:12:32

感謝 うう、いい話だなぁ。ありがとう。今度あらためて読んでみます。
しかし文学ってこんなにいいものだったとはいままで気付きませんでした。
ホントにありがとうございます。

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