そもそも肉体は頭脳の指令によって動くので、両者を分離して考えるのは無理があります。 同様の質問に回答したことがありますので、参考に。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12126790852 ヒトの手先の器用さは動物の中でずば抜けて優れていますが、頭脳の機能と無関係ではなく、体性感覚野、一次運動野の手先に関する高い情報処理能力に支えられています。 脳の中のこびと（ホムンクルス） http://web2.chubu-gu.ac.jp/web_labo/mikami/brain/32/index-32.html ↑のヒトのにおける体部位局在図を見ていただければ、ヒトが脳の運動と体性感覚にかかわる部位のかなりのウェートを掌の部位に割いて如何に精密に扱っているかが見て取れると思います。 ヒトの身体的能力は同程度のサイズの動物の中ではずば抜けて低いと言わざるを得ませんが、真夏の炎天下の気象条件での持久走ならかなり良い線まで行きます。 例えば、42.195kmの距離を人間の世界記録以上で走破できる哺乳類で最も高い持久力を発揮する動物はオオカミやエスキモー犬などがいます。オオカミは30～40km/hで24時間走り続けることが可能で、ほとんどトップスピードの60km/hで30分ほど走り続けることも可能です。つまり、マラソンを走らせて人間の世界記録の半分ほどのタイムをたたき出すことができます。 ハイエナやジャッカル、リカオンなどは驚異的な持久力を生かしてインパラやガゼルの仲間を狩りますし、アフリカスイギュウやヌーは乾季に食料や水を求めて数万頭の群で数日かけて数千kmも移動しますから、これらの偶蹄類も人間のマラソンの世界記録以上のタイムを楽にたたき出せるでしょう。 ただし、真夏の炎天下の状況でという気象条件を付けると、これらの多くが体温の上昇に耐えかねて脱落してしまうでしょう。人間は汗腺による体温調整機能が特に優れており、他にこの機能が優れている哺乳類は馬の仲間くらいです。炎天下の状況下でトップマラソン選手なら、脱落した多くの動物を横目に馬の仲間に次ぐタイムで走破できるでしょう。なお、アフリカのサバンナでも夜～朝方はかなり涼しくなるため、この時間帯に大移動することが多いです。