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秦の始皇帝の陵では、地下水を枯らして墓を保全しているそうですが、これはどう言...

zkk********さん

2014/10/514:51:46

秦の始皇帝の陵では、地下水を枯らして墓を保全しているそうですが、これはどう言う事でしょうか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

ナイト67さん

2014/10/610:24:39

史記の秦始皇本紀には「穿三泉 下銅而致槨」とあります。
これは若干の意訳をすれば「三層に渡る湧水・水脈を掘り下げて、下には銅を敷いて槨(玄室)とした」という意味です。
始皇帝陵の調査によれば、地表から15mと30mの深さの二層に渡って地下水脈が存在している事が判明しているようですので、これはある程度の事実ではないかとと考えられています。
発掘などの調査は保存の観点からまだ行われていませんが、掘削工程で湧水や水脈があった事と防水の為に銅を敷いた可能性はあるようですね。

こうした地下の防水には、中国でかなり古代から見られる「版築」が施されていると推測する向きもあります。
この版築とは、土・黄砂や礫に石灰を混ぜるという古代の「コンクリート」のようなものですが、夏王朝の遺跡とも目される二里頭遺跡でも確認され殷・周代の王城や長城などにも使われているものです。
黄砂や細かい礫を入れておいてから版築を行い、史記の記述通りに銅を置いたり古代のレンガである「磚(せん)」を敷き詰めたりすれば、ある程度の防水は可能だったのではないかと思います。

また、研究者によっては、30mと推定される陵墓よりも深く周囲を囲む排水溝が埋められているのではないかとも考えられています。
ある程度の傾斜をつけて石などで排水溝を作り、細かい礫などで埋め戻すというのは現代でも「暗渠排水」として使われるものですので、一定の効果はあったかもしれません。
いずれにしても、この種の工事が行われた事が風聞や史料として残っていたので、司馬遷は「穿三泉 下銅而致槨」と記したのではないかと思います。

この辺りは発掘が進まなければ確定はしませんが、私の挙げた排水・防水方法は中国では戦国時代より前に施工例が確認されているようですので、始皇帝陵に使われている可能性は十分にあると思います。
他国の大建造物などにも見られますが、古代には古代なりの高い技術が存在し、時には現代文明と遜色の無い「叡智」とさえ表現できる種類のものも多いです。
始皇帝陵もそうした技術が用いられた可能性がありますので、発掘・調査されるのが楽しみですね。

補足:白居易の詩にある「墓中下涸二重泉」という語句は史記の記述の「三泉」を読み替えたか、後代に至っても行われ続けたこの種の防水・排水工事を見聞した事があったのかもしれませんね。
それを「墓の下の二つの泉を涸らす」と表現したのだと思いますが、実際の調査結果と符合しているところが面白いと思います。

質問した人からのコメント

2014/10/7 19:56:40

降参 なるほど。
面白い情報をありがとうございました。

himitu150さん、回答ありがとうございました。

ベストアンサー以外の回答

1〜1件/1件中

him********さん

2014/10/517:46:07

単純に発掘している最中に水が入り込んだら、遺跡が壊れるからでしょう。
建設当時は壁は漆喰などで塗り固めるなど何らかの防水がなされていたのでしょうが、すでに古くなっており、また、発掘を始め外気に触れることで劣化が急速に進むことはよくあることです。
発掘ではよくやる作業ですよ。

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