地学 海水を {表層水と深層水}の2つと、{表層混合層と主水温躍層と深層}の3つに分ける違いは何でしょう?どちらも水温によって区別されているようですが、水と層の違いってだけですか?

地学 海水を {表層水と深層水}の2つと、{表層混合層と主水温躍層と深層}の3つに分ける違いは何でしょう?どちらも水温によって区別されているようですが、水と層の違いってだけですか?

補足

第一学◯舎の問題集には、{表層水、主水温躍層、深層水}でわけられており、混乱しています。おなじ問題集の違う問題では、{表層水、深層水}としか分けていなかったり。

地学 | 大学受験293閲覧

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言葉の問題でしかないのだが、そうとも言えない面もあるので、 ちょっと下の図を使って説明しよう。 下の図は、温帯海域の典型的な水温の鉛直分布。 http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/data/db/kaikyo/knowledge/mixedlayer.html 横軸は水温で、縦軸は下向きに海の深度を取っている。 海の表面は、日射の影響で水温が高いが、風などの影響を受けて、 海水は鉛直方向に混ぜられる。 このため水温はある深さまで同じような値を示す。 とはいっても、完全に一様かと言えば、そんなことはない。 実際には微妙に温度差があって、たいてい表面の水温がほんの少し高い。 この部分を表層混合層(Mixed Layer)と言っている。 この部分に存在する水の事を総称して表層水などと言っている。 次に躍層(やくそうと読む)だ。 これは水温変化の大きな部分を言う。 この図で言えば、混合層で一様になっている下は、 深度とともに水温が急激に低くなっている。 この部分を温度躍層(Thermocline)と言う。 どこからどこまでを躍層と見なすかは、正直あいまいだ。 「主」をつけるかどうかは、季節躍層による季節変化を想定するからだが、 あまり気にしなくていい。 深層水、深層というのは、この図よりもっと深い部分。 そこには水温の鉛直変化が緩慢で、あまり変化のない水が広がっている。 かなりの厚みを持つ。 一年を通じて、ざっと4度ぐらい。真夏でも冷蔵庫より冷たい。 採水してみると、その冷たさは手に取れば真夏でもわかる。 「層」と「水」の違いは、深度を意味するのか、それとも水を意味するの、その違いでしかない。しかし、注意すべきことがある。 ここで「水」というのは、海の中に、ある程度同じ温度の水が、 ある程度の厚みを持って存在していることを想定している。 だから、躍層水というものは想定出来ないし、そういう言い方はしない。 躍層というのは、温度が大きく変わる場所のことだから、 その部分のまとまった水というのは、まるで意味がなくなってしまう。 表層のある程度かき混ぜられて一定の性質を持つ表層水と、 深層の一定の温度を持つ深層水の変わり目に躍層が存在している訳だ。 躍層は、いわばはざまに過ぎない。中間過程だ。 だから、単に、表層水と深層水というように、大きく二つに分けてしまう場合もある。 もちろん、その中間過程こそ大事なんだという場合もある。 無視している訳ではない。 観点の違いによって、見え方が違うということなのだ。 水温が何度から何度までなら、どう定義するということも決まっていない。 海洋の水というのは、静止している訳ではなくて、自然の大きな動きの中に存在している。 そうであるのに、そこには、あるまとまった性質の水が出来て、それをとらえることが出来る。 そういうものを形成させる自然の仕組みがそこに働いているからだ。 その仕組みを理解するのに便利な言葉をあてがって、 表層水だとか深層水と言っている....ひとつの観点にすぎないと思った方が、むしろわかりやすい。 だから、自然を見る人の考えや立場が違ってしまえば、 違う言葉でそれを言いあらわして、違う区分けをすることになる。 地学を勉強していて、そういうきっちりしない名前が出てきた時は、 なぜそのような名前で区切るのか、 その背景となる仕組みの方を考えてみると良いと思う。 どうも矛盾していると思ったら、頭の片隅に置くとして、 ひとまず先に進んでしまう方がいい。 全体を知った後でもう一度振りかえってみると、やっとその意味に納得できるという時がしばしばある。 説明の仕方が悪いと言えばその通りなのだが、地学は、いろいろな知見の上で成立している学問なので、論理立てて順番に説明することが難しい場合がある。 自然は多面的で、答えがひとつではない。 あーも言えるし、こーも言える...という事が起こって、 そのどれもが、正しいという場合がある。 そうとは言っても論理的な矛盾は許されないので、間違いというものはある。 なんでもありの学問ではない。