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『僕がヒーローになったお話』

飼い猫チャリリンさん

2017/7/2908:24:28

『僕がヒーローになったお話』

老猫と 映画で涼む 夏の夜…

スタローン様は僕のヒーローです。
部屋の壁は彼のポスターでいっぱい。
『ロッキー』と『ランボー』は
大好きです。
どんなに殴られても必ず立ち上がる
ロッキー。
友達を見捨てず、地獄の戦地から救う
ランボー。
そんな大人になりたいです。

でも僕は弱虫…

僕の友達は1人だけです。
小学生のときから親友の正志君。
でも彼はいつもイジメられてます。
助けてあげたいけど…
イジメてるのは大きくて強い子たち。
僕は鈍臭いから絶対無理。
それが本当の僕なんです…

ある日また正志君がいじめっ子たちに殴られてました。
その酷い光景を、僕は助けたいと思い影から見てましたが心臓はドキドキし足が震えました。
でも僕は精一杯の勇気を振り絞って
何とか前に出たのです。

「何しに来たんだ。コイツを助けに
来たのか。お前が」

彼らのリーダーは大笑いして
僕に言いました。
「お前があることをしたらコイツを
許してやるよ」

僕は小さい声で尋ねました。
『何するの』

「お前がコイツを殴れば許してやる」
と彼は言ったのです。

震えながら正志君を殴りました。
彼らがいいと言うまで…

その日の晩、小学生のとき保護した
ミケを抱きしめ、自分の部屋で一人
泣きました。

母にも相談しましたが、いじめっ子
たちのリーダーは、父が勤める会社の社長の息子なのです。
母は凄い剣幕で僕に怒りました。
『お父さんが会社で困ったら
どうするの!』

「母さんは友達を見捨てろと…」

『じゃあ、あなたが家族を養って
くれるの!』

部屋に戻りました。
もう死にたいと思いました…
すると誰かが僕に声をかけたのです。
ポスターの中のロッキーでした。

『君はヒーローになりたいか』
「はい」
『本当だね』
「本当です」
『なら正しいと思うことをしなさい』
「でも僕…弱いから勝てません」
『勝たなくてもいいさ。殴られても
立ち上がればいい』

翌日また正志君が殴られてました。
でも僕は堂々と前に出たのです。
また彼らは正志君を殴れと言いましたが、僕は嫌だと断りました。
彼らは僕を囲んで殴りました。
でも、どれだけ殴られても
僕は立ち上がったのです。
いじめっ子たちはバケモノでも見る
ような目で僕を見つめ、ついに彼らは逃げ出しました。

その日の晩、母はヒドく怒りました。
『あの子たちに何したの。お父さんは
会社で大恥かいたのよ!どうするの』

僕は無言で部屋に戻り
ロッキーのポスターに言いました。
『僕ヒーローになったよ』

ポスターは何も答えません。
するとまた誰かが僕に
声をかけたのです。

『勘違いするなよ。
たかが悪ガキを懲らしめたぐらいではヒーローじゃないぞ』

ポスターの中のランボーでした。

「どうすればヒーローになれるの」
『仲間を助ければ』

「もうしたよ?」
『そうじゃない。君の同胞が拉致され何十年も救出を待っていることは知ってるな。君が助けるのだ』

「いっ!いくらなんでも無茶です」
『必要な装備は用意した。君は本当のヒーローになるのだ。さあ出発!』

部屋のドアを開けた瞬間、そこは突風の吹き荒れる荒野で、しばらく歩くと鉄条網に囲まれたコンクリートの要塞が見えてきました。
僕はポッケにある見取図と同胞の
顔写真を頭に入れ、サバイバルナイフで鉄条網を切り裂き、その要塞に潜入したのです。
同胞が働かされてる作業所に真正面から堂々と入ると顔写真の彼らがいました。

『迎えに来ました。
遅くなり申しわけありません』

兵隊たちはポカーンと僕を見つめ
状況を理解できない様子でした。
すぐに激しい銃撃戦となりました。
僕は銃弾の雨のなかサブマシンガンで応戦し、外にあるジープを奪い
同胞を乗せ荒野を疾走したのです。
やがて前方に、戦闘用ヘリ(コブラ)が
停まっているのが見えてきました。
急いでヘリに同胞を乗せ、夜空に舞い上がり、敵機との激しい空中戦を征すると、やがて日本海に達し、眼下に
美しい大都会の夜景が広がりました。

そのとき無線でランボーから指示が
来たのです。

『大ガラスから捨て猫へ 聞こえるか』
「捨て猫です どうぞ」
『負傷者はいるか』
「全員無事です」
『大ガラス了解
今から着陸ポイントを指示する 』
「どうぞ」
『国立競技場に着陸せよ』
「捨て猫了解」

競技場の照明が眼下に見えました。
AKB48のライブの真っ最中です。
轟音と共に弾痕だらけの機体が現れてライブはぶち壊れ
僕と帰還者たちがヘリから降りる姿を
大観衆が固唾を飲んで見つめました。

しかし観客達は僕らに罵声を浴びせた
のです。

『邪魔するなー!』『金返せー!』

彼らの眼を開かせよう…

僕は照明に機銃掃射を浴びせ
場内は騒然となり、やがて到着した
特殊部隊が僕達を包囲し、1人の男が
部隊の中からこちらに歩いて来たのです。

ランボーが僕に言いました。
「君はヒーローだ」

僕は帰還者たちを指し言いました。
『彼らこそヒーローです』

「君の望みは何だ」

『友だちを見捨てない世の中です』

そこで夢から覚めました。
昔保護した老猫のミケが
私の顔を優しく舐めてました。

補足ラノベ書きました。
皆様のアドバイスを参考に改修してみました。
感想を聞かせて下さい。

本投稿に政治的意図はありません。
あくまで夢の話です。

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回答数:
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ベストアンサーに選ばれた回答

yumenotuzukiさん

2017/7/2919:15:17

読みながら、涙が止まりませんでした。
ほんの少しの勇気が、いえ、少年にとっては大きな決意でした。
友達を救い、自らも成長することが出来ました。
捨て猫を保護する心優しい少年です、必ず、友達を救えるだろうと
思いました。
そうして、少年はすばらしい大人に成長するんですね。
誰もがほんの少しの勇気と決意をもてば、世界は変わるはずです。
ありがとうございました。

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ベストアンサー以外の回答

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2017/7/2921:59:14

「友達を見捨てない世の中」、良いですね。

でも名もなく倒れる敵兵も誰かのトモダチだったり。

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猫侍さん

2017/7/2919:04:28

ロッキーのポスターが返事をしない。
変わりに、ランボーのポスターが話しはじめるところは良いな。

俺なら、観客に向かって機銃掃射させるよ。
そして、またもやランボーのポスターは返事をしない。
そして、主人公の破滅。
ネコに顔を舐められ、目を覚ます。

の流れにするな。

いや、主人公の行うクエストの二つ目が荒唐無稽すぎるから、これも弄った方が良いかも。
ネコに顔を舐められる事なく、破滅させたままもアリか。
老猫のミケに、もう少し重要な役どころ、テーマを担わせても面白くなるかも。

完成品としては、さほどだけど、習作としてなら弄り甲斐のある作品だと思うよ。

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