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血液についての質問です。

hanshinnosakaさん

2017/11/1300:51:57

血液についての質問です。

fdpやdダイマーの上昇とpicの上昇では意義に違いはありますか?どちらも線溶系が亢進しているという理解でいいのでしょうか。

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2017/11/1515:39:26

FDP、D-dimer、TAT、PIC、PAIなどはDICの指標として繁用されますが、見ているものが違います。
FDPはフィブリノーゲンまたはフィブリンの分解産物、D-dimerは出来上がったフィブリンの分解産物です。
ですからFDPが高ければ、それは「体内にフィブリノーゲン又はフィブリンがたくさんあり、それが線溶系で分解されたため高値になった」と言うことを表します。
一方D-dimerが高ければ、「体内にフィブリンができている(要するに血栓ができている)」ということを示します。
慢性炎症では、フィブリノーゲンが増えるため、血栓がなくてもFDPは上昇傾向を示しますが、D-dimerは上がりません。
「フィブリン(言い換えれば血栓)」ができていることを示すのがD-dimerです。
TAT(トロンビン-アンチトロンビン複合体)は、「体内でトロンビンが造られていること」の指標です。
凝固が亢進すれば、トロンビンが造られますが、トロンビンは半減期が短いために、測定は困難です。但しできたトロンビンは速やかにアンチトロンビンと結合、TATとなり、これは安定しているため、測定できます。
トロンビンの生成をTATとしてみているわけです。
凝固亢進状態にあれば、トロンビン、フィブリンとも作られますから、線溶が働けばD-dimer、TATとも上昇します。
線溶が亢進すればより上昇しやすいのですが、特に亢進していなくても、凝固亢進状態ではD-dimer、TATは必ず上昇します。
ですからD-dimer、TATは「凝固亢進の指標」であり、特にTATはDICでは必ず上がります。

一方PIC、PAIは、「線溶の指標」です。
凝固が亢進すればトロンビンができ(これによってTATが上昇)、トロンビンによってフィブリンが造られます。それがプラスミンによって分解されてD-dimerとなるわけですが、この時に血管内皮からt-PA(組織プラスミノゲンアクチベータ)が産生され、t-PAがプラスミノゲンをプラスミンに転換、これがフィブリンを分解する一連の過程が「線溶」です。
ですから線溶を評価するには、プラスミンを測定すればよいのですが、プラスミンの半減期も短いので、プラスミンを直接測定するのは困難です。プラスミンができると、それの阻止因子であるα2プラスミノゲンインヒビター(αPI)と結合、PICとなり、これは測定可能です。
線溶亢進状態すなわちプラスミンが多量にできている病態では、必ずPICは上昇しますので、PICを測定することで、間接的にプラスミンの産生状況を知ることができます。よってPICは「線溶亢進の指標です」。

なぜPICが重要かと言うと、これはDICの分類に必要だからです。
DICではどんなタイプであれ、凝固は必ず亢進しますので、D-Dimer、TATは必ず上昇します。ですからD-dimer、TATは「DICであるかどうかを考える」には重要な指標ですが、「どんなタイプのDICかを知る」のには使えません。
DICは以下の3タイプに分類されます。
①線溶抑制型(旧名称:凝固優位型)DIC:D-dimer増加、PIC微増、PAI著増
これは血管内皮からt-PAが産生されると同時に、t-PAを抑制するPAIもまた多量に血管内皮から産生されるタイプです。よってt-PAが抑制されプラスミン産生が亢進しないためPICの上昇は軽度にとどまります。
凝固>線溶なので、微小血栓が多量にでき、臓器障害は高度ですが、出血はそれほど目立ちません。
このタイプのDICは感染症(特に敗血症)に多く見られます。
②線溶亢進型(旧名称:線溶優位型)DIC:D-dimer著増、PIC著増、PAI微増
PAIの産生があまり増えないため、t-PAによるプラスミン産生が亢進しているタイプです。血栓ができる端から溶けるイメージであり、臓器障害は目立ちませんが出血症状が顕著です。
このタイプのDICは造血器腫瘍とりわけ急性前骨髄球性白血病が有名です。
③線溶均衡型DIC
上の①、②の中間の病態です。固形癌に伴うDICに多く見られます。

まとめると
・D-dimer、TAT:凝固亢進状態の指標。DICでは必ず上がる。
・PIC:線溶亢進の指標。
DICの病態把握には、この両者が必要。
ということになります。

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