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吉田松陰の叔父玉木文之進が残した 「かゆみは私。掻くことは私の満足。それを...

mh_********さん

2017/12/2523:43:58

吉田松陰の叔父玉木文之進が残した

「かゆみは私。掻くことは私の満足。それを許せば長じて世の中に出た時に、私利私欲を図る者になる

という言葉は実際にどこに書簡として残っていますか?
教えて欲しいです

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ベストアンサーに選ばれた回答

hyp********さん

2017/12/3022:22:43

最初に申し上げておきますが、質問者様が求めているような回答は書けそうにありません。
なぜなら自分も以前に質問者様と同じ疑問を持って、手当たり次第に吉田松陰関連の史料や文献を読み漁ったのですが、ついに見つけることができなかったからです。

ただ非常に簡潔な言葉で、玉木文之進が幼少期の松陰に厳しすぎる教育を施した…といった意味のものはありました。
明治41年に77歳でまだ健在だった、松陰の2歳年下の妹である千代子(元の名は芳子)さんが、雑誌『日本及日本人』の取材を受けて、記者に語ったエピソードです。
以下に国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧できる原文のリンクを貼っておきます。

●松陰先生の令妹を訪ふ
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1048692/85

左ページ8行目からが該当部です。
「松陰が年少の頃、実父、又は叔父(=玉木文之進)の許にて書を学ぶに、実父も叔父も極めて厳格なる人なりしかば、三尺(=身長1メートル未満)の童子に対するものとは思はざること屡々(しばしば)なりしと」


ちょっと話が脱線します。 吉田松陰というのは、伝記が書かれた数が飛び抜けて多い歴史上の人物です。
その理由は、命をかけて日本に尽くした愛国者の模範として、戦前の軍国主義教育にさんざん利用されたからに他なりません。

中央公論新社から出ている『吉田松陰 変転する人物像』という研究書によれば、昭和初年から終戦の昭和20年の間に、なんと松陰をテーマにした書籍が102冊も刊行されているんだとか。
自分はそのうちの何冊かを読んでみましたが、内容は「日本男児たる者は松陰先生の心意気をもって、戦場では勇敢に敵に向かうべし」とか、また「日本が展開している軍事行動は、かの松陰先生の愛国精神を引き継いだものである」といった、コジツケの拡大解釈に満ちた実にくだらないものばかりで、読書しただけ時間の無駄でした。

推測ですが、玉木文之進が言ったとされる「かゆみは私。掻くことは私の満足…」の言葉は、創作の可能性が高いと思います。
おそらく昭和初期に粗製乱造された松陰の伝記の作者の誰かが、松陰の妹さんの証言をふくらませて、それっぽい格言に仕立てたのではないでしょうか。

はっきりしない回答ですみません。
余談ながら、書簡とは手紙のことなので、この場合は「文書」のほうがふさわしいと思いますよ。

  • 質問者

    mh_********さん

    2018/1/103:41:25

    ご丁寧にありがとうございました。

    妹千代のインタビューや「吉田松陰 変転する人物像」田中彰さんの著書、徳富蘇峰が著した「吉田松陰」も読んだことがあり、吉田松陰全集も見ました。

    松陰の幼少期の教育として、叔父の文之進が多くの影響を与えていたことは様々な研究で見受けられるのですが、ネットに落ちているような名言など実際に書物だったり手紙だったりで見たことがなかったので不思議に思い知恵袋にて質問させていただきました。

    やはり、多くの研究がなされている中で時代によって誤っていいように、話が美談に変えられている部分が多いのだと今回実感させられました。また、ネットの不明瞭さも実感しました。

    この質問はなかなか回答してくれる人はいないだろうと思っていたので、hyper_ebiさんがこのように丁寧に答えてくださりとても嬉しいです。ありがとうございました。





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