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純文学を楽しみにはどうすればいいのでしょうか?人に聞くことではないとわかって...

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ID非公開さん

2018/5/2123:15:08

純文学を楽しみにはどうすればいいのでしょうか?人に聞くことではないとわかっているのですが、やはり難しく芸術性を見いだすことができません。純文学を楽しむコツを教えてください。

夏目漱石さんの小説は口語体というのでしょうか?非常に読みやすくとても面白いと感じています。

補足皆様丁寧な回答ありがとうございます。実践していきたいです。

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kmb********さん

編集あり2018/5/2306:47:08

純文学をいかに楽しむか、という問題ですね。文学の素人である私の、自己流の「文学の楽しみ方」でよろしければ、以下に少し述べてみますので参考にしてください(自己流とはいえ、いろいろな本や他者の影響を受けています)。

その前に、

>難しく芸術性を見いだすことができません。

そういう抽象的で難しいことは、しばらく放っておきましょう。(笑)
本当に興味があれば、芸術とは何かについて書かれた本を読んで研究してください。でもそれは、ずっと先でいいと思います。

では、私の考える文学の楽しみ方のコツをいくつか書いてみますが、ひとことで言うと、「わからなさ」を導きの星として読むということになるでしょうか。

《1.「漠然としたわからなさ」から「具体的な疑問」へ》
娯楽小説(エンタメ)と違って、純文学系の作品を読むと、たいてい「すっきりしない感じ」「もやもやとした感じ」「何だかよくわからない感じ」がすると思います。
この「わからなさ」をどうするかというと、漠然としたわからなさのままに放っておくのではなく、「何がわからないのか」を考えるのです。わからなさの中から具体的な疑問を引き出すということですね。
あのとき主人公は、なぜあんな行動を取ったのか、とか、主人公が変化した理由(要因)は何だったのか、というようなことです。
そういう具体的な疑問(いくつでもかまいません)を紙に書き出し、答えを考え、仮説を立ててから、作品をもう一度読みます(その疑問に関係がありそうなところだけの再読でもかまいません)。実際にやってみるとわかりますが、この作業は大変スリリングで、楽しいものです!
疑問を頭に置いて読み返すと、多くの場合、本文中に答えやヒントが含まれていることに気づきます(常にというわけではありませんが)。

その例として、丸山健二の『ときめきに死す』に関する次のリンクを見てください。一読すると謎だらけの作品でも、疑問を持って再読すると、いろいろなことわかる、ということがわかります。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1329776683

《2.共振した作家の他の作品をどんどん読み、伝記や作品論も読む。》
疑問を持って再読し、自分なりの仕方である程度解読できたとしても、もっと違った解釈があるかもしれません。また再読しても依然として不可解なところが残る作品も少なくありません。
もし、その作品に何かしら共振する(心に響く)ものがあるときは、その作家のほかの作品を読みたくなるはずです(私は読みたくなります)。どんどん読んでください。(笑)
その作家への興味が高まり、好きになって、いろいろな作品を読んだら、次は、その作家の伝記や作品論(評論、解説書、研究書など)も読みたくなるはずです(私は読みたくなります)。作品論などを読んでから、また元の作品を読み返すと、いろいろな発見と学びがあり、これが非常に楽しいのです。理解が深まり、視野が広がります。

質問者さんは夏目漱石の小説を面白いと感じているのですから、まずは夏目漱石の作品を文庫本で10冊か20冊ぐらい読むといいでしょう(リンク先も参照)。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q10135114885

それから、漱石の伝記や漱石の作品を論じた本を1冊でも10冊でも好きなだけ読んでください。幸いなことに、漱石に関しては、面白い解説書や研究書がたくさん出版されています。安価で入手しやすいものを挙げておきます。

◎十川信介『夏目漱石』(岩波新書)
◎赤木昭夫『漱石のこころ ― その哲学と文学』(岩波新書)
◎小森陽一『漱石を読みなおす』(岩波現代文庫)
◎石原千秋『「こころ」で読みなおす漱石文学』(朝日文庫)
◎柄谷行人『新版 漱石論集成』(岩波現代文庫)
◎吉本隆明『夏目漱石を読む』(ちくま文庫)
◎江藤淳『夏目漱石 ― 決定版』(新潮文庫)
◎古井由吉『漱石の漢詩を読む』(岩波書店)

《3.全集を購入して読む。》
その作家(質問者さんの場合は夏目漱石)が大好きになったら、全集を購入して、小説以外のさまざまな文章を(日記や書簡なども)読むといいでしょう。そこにどんな楽しみがあるのか、については、

小林秀雄『読書について』(中央公論新社)

をお読みください。この本は、読書を深く楽しむためのコツが満載です。

《4.文学を人生と結びつけて読む。》
純文学は人生を描いたものです。人生には楽しいことも少しはありますが、大半は辛く苦しいことであり、困難と不条理に満ちています。この困難と不条理こそが「人生のわからなさ」であり、「純文学のわからなさ」の多くもここに由来すると考えます。
そのわからなさ(人生の困難や世界の不条理)と、どう付き合えばよいのか。それを文学は教えてくれます。ただし、一般的な正解というようなものはありません。文学は自分の人生と結びつけて読まなければならないということです。
この点については、リンク先を参照してください。mij……さんの質問とnur……さんの回答から多くのことが学べると思います。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q11168110276

《5.読書ノートをつける。》
ただ読むだけではなく、やはり何か書いたほうが理解が深まります。リンク先では私の読書ノートの書き方を紹介しました。参考になるところがあればいいのですが。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q10186387315

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質問した人からのコメント

2018/5/23 07:03:04

とても丁寧で分かりやすかったです。ありがとうございました。

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千巻良人さん

編集あり2018/5/2207:50:21

日本のは、緻密で繊細で掌に乗る和菓子みたいな小説が多いのですが、海外の超名作には壮大でスペクタクルなウェディングケーキみたいなのがありますから、そっちを読みなれてくると、あぁ豪華絢爛なパリの宮殿だけでなく侘び寂びのある銀閣寺もよいよねと、そのよさがしみじみと感じられるようになると思います。

ダンテの「神曲」とかゲーテの「ファウスト」とかドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」とかトルストイの「戦争と平和」とか、まだ読了してませんがユゴーの「レミゼラブル」とかそういうデッカいのを読んでからにみてばいかがでしょう?

茶道では和菓子だけ食べていて、茶道のよさがわかりませんとおっしゃっている感じですかね。あの苦さに奥行きが宇宙があるのです(笑)

ken********さん

2018/5/2205:35:39

NHK『漱石「こころ」100年の秘密 という色んな人がこころを読み解く番組があったのですが,本当にいろいろな解釈があって驚きました


「友情と恋をどっちを取るかみたいな」という一番有名なこころの解釈が誤読とされていたり
先生と主人公はゲイという読み方があったり
最後と最初の奇妙な一致からタイムスリップSFという風に読まれたり
本当にさまざまでした

このように人間の心に注目した読み方もあれば構造に注目して積極的に解釈するような読み方もありますね

えごま油さん

2018/5/2201:46:13

漱石が面白いと感じるならそれでじゅうぶんなので、まずは時代順に通して全部読んでみることをお勧めします。実はそれをやっている人はあまり多くはないので、実際にやったらすごく純文学鑑賞力が上がるはずです。

最初の『吾輩は猫である』『坊ちゃん』あたりは、何と言うか半分ふざけたような、またちょっと難解な言い回し自体を楽しんでいるような、いわゆる戯作っぽい文体なのですが、そういう感じなのは『三四郎』あたりまでで、『それから』以降はかなりシリアスな文体になり、男女の三角関係などが描かれるようになります。

最後の『明暗』になると、作中で描かれている風俗習慣が昔のものであることを除けば、現代小説といっても過言ではありません。漱石はほぼ十年書いたのみで死んでしまいましたが、十年でこれほど別人のように作風が変わるものかと驚くはずです。

doc********さん

2018/5/2123:31:23

55歳のおっさんです。
いわゆる「純文学」を面白いと思ったことはありません。

直木賞作品は好んで読みますが、芥川賞は完全スルーです。
又吉直樹さんの火花とか、村上春樹さんのノルウェーの森(芥川賞じゃないですが)とかは読みましたが、登場人物がぐだぐだして後ろ向きばっかりで、読み切るのに苦労しました。

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noi********さん

2018/5/2123:27:37

小説を読むのにコツというほどのものはないと思うが。

書評でもみてまわって、自分にピンとくる作品を選ぶとか。

片端から、飽きるまで読んでみるとか。10頁であきらめて、別の作品に移るのも良し、我慢して最後まで読んでみるのもよし。

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