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ゴールドマンサックスはCDSを使ってAIGの破たんに賭けていたんですか?

huj********さん

2019/4/2102:02:56

ゴールドマンサックスはCDSを使ってAIGの破たんに賭けていたんですか?

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ric********さん

2019/4/2316:05:05

AIGの破綻にかけていたんじゃなくて、
AIGが販売していたCDSを買っていた。

ゴールドマンサックスをはじめとする投資会社のや理屈というのは

ものすごく単純化して言うと
(わかりやすさを優先してわざと極端な
数字にしてあります)
例えばほぼ10%の確率でお金を返せなくなる人達100人に
1千万円ずつ貸す。(合計10億)
そうすると、ほぼ確実に1億は返済されない。でも
金利は別として、9億はほぼ確実に返済される。

そうしたら、この100人に対する貸し付けを
ひとまとめにして考えて、
それとは別に、この貸付の回収及び利払いから
お金を受け取れる権利を金融商品として
販売する。合計で10億円の金融商品が
販売されるわけだが、
これを1000口に分けて販売する。
そうすると、一口100万円の証券ができるわけだが
これをスーパーシニア、シニア、メザニン、エクイティ4つに分けて
2億5千万円ずつ販売する。

で、借り手の中から返済できない、という人が
出てきた場合、
エクイティクラスの証券を購入した人から
デフォルトを負担することにする。
つまり、スパーシニア、シニア、メザニンはそれぞれ
当初の権利通りの金利と元本つまり
2億5千万円プラス金利を受け取れる。
ところが、エクイティを買った人は
例えば、5%の人がお金を返せなくなった場合、
合計で2億円+利息しか受け取れない。さらに
もう5%の人がお金を返せなくなると、
1億5千万円+金利分しか受け取れない。

そして、デフォルト率が予想の1割を上回り、
さらに5%の人がお金を返せなくなったら、
その時には、メザニンクラスの人の返済分から
差引する、、、、、

という商品を販売したわけ。

そうすると、スーパーシニアとかシニアクラスの
証券が返済されなくなる可能性は、ほぼゼロに近い。
これらの証券は、金利は低かったけれど、
デフォルトリスクがほぼゼロということで、
金融機関の短期運用のため、爆発的に売れることになった。

ところが問題はエクイティクラスだ。
エクイティクラスは、当たりはずれはあるにしても
ほぼ100%、元本を取り戻すことはできない。
まあ、その分金利は高くつくとはいえ、
こんなものを買う人は(よほどのもの好きを除いて)
そうはいない。

で、ゴールドマンだのリーマンだのはどうしたか、というと、
これを他の金融商品と組み合わせて売ったわけ。
つまり、よそで組成されたシニアクラスや
メザニンクラスあるいは、もっと別の金融商品と
目立たないようにまぜこぜにして
金融の素人たちに売りさばいた。

もちろん、こうした「毒入り」商品が遅かれ早かれ
一部償還不能になり、損失を出すことは
目に見えている。だから玄人筋はそんなものに引っかかりはしないんだけれど、
素人の共済組合や、
年金組合が、ゴールドマンだのリーマンだのと言った
名前を信用して、買わされ、大きな損失を
被ることになった。

しかしそれだけではない。

リーマンやゴールドマンは、早晩、価格が
低下するに決まっているこうした商品を
空売りする商品も売っていた。つまり
早晩、価格が下落するに決まっている毒入り金融商品があれば
それを、今の値段で市場で売って、
将来のある時点で――おそらくそのころには
その毒入り商品の価格は暴落している――、買い戻す、
という契約だ。当然、金融の玄人筋(多くは
リーマンやゴールドマンと関係のある)は
こうしたほぼ確実に勝てる商品を購入して
毒入り商品の価格暴落から大きな利益を得ていた。
リーマンやゴールドマン自身は、こうした商品を
販売する手数料だけでなく、自らも
こうした諸品を購入して儲けていた。

そしてさらに、彼らは自分たちが保有している
こうした毒入り商品(すべてが売れるわけではない)の
価格が下がった場合に備えて
保険会社が発行する、こうした金融商品の
クレジット・デフォルトスワップを購入していた。
こうしたクレジット・デフォルトスワップは、
何も実際にデフォルトに至らなくても
商品の格付けが低下しただけで、
補償を受け取れるようになっていた。だから
自分で発行したほぼ100%損失を生み出すものを
材料に、資金を受け取れるようにしていたわけだ。

で、当然、こうした毒入り商品の価格が急落し
そしてAIGを含む大手の保険会社が破綻することになった。
ただ問題だったのは
こうした商品価格が下落すると、
実際には「安全資産」だったはずの
シニアやメザニンクラスの商品の価格も急落してしまったこと。
そりゃそうだ。いくら「メザニンは安全です」といわれたって
エクイティクラスの証券がどんどん
デフォルトしていくのを見れば、メザニンの保有者は
みんな念のため、と思って市場で売却するだろう。
そうすれば実際にはデフォルトは全くなかったとしても、
メザニンクラスの価格は急落する。
それを見れば、当然、次はシニアか、その次は
スーパーシニアか、、、という話になる。
当然、すべてのクラスの証券が
投げ売りされることになり、すべての証券の価格が
急落する。

AIGなど保険会社は
「偶発債務」つまり、価格が急落するような保険の
保険金支払いに備えて、多くの流動性の高い商品を
保有している。保険金の支払いはいつ発生するかわからないから
いつでも市場で多額のキャッシュと交換できる(と思われる)
金融商品を抱えていたわけだ。それが
こうしたシニアやメザニンクラスの証券によって
構成されていた。

当然、毒入り資産価格が急落すると同時に
シニアやメザニンクラスの商品の価格も急落する。
いざ支払いをしようとしたときには
支払をするためのキャッシュを得ることはできなくなってしまった。
当然、AIGは保険金を支払うことができず
自分自身がデフォルトすることになる。


と、いうわけで、
別にゴールドマンがAIGの破綻にかけていたわけじゃ
ないですよ。

質問した人からのコメント

2019/4/27 14:45:28

大変詳しく教えていただき、ありがとうございました!

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chi********さん

2019/4/2311:42:01

自分のポジションをヘッジしてただけ☆

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