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対戦車榴弾と多目的弾の違いはなんですか?

hid********さん

2019/7/1706:59:54

対戦車榴弾と多目的弾の違いはなんですか?

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sgt********さん

2019/7/1721:06:45

対戦車榴弾(戦車砲用)は多目的弾です。

対戦車榴弾は「High Explosive Anti Tank:HEAT(ヒート)」と呼ばれる弾種ですが、別名は成形炸薬弾「SC弾: Shaped Charge(シェイプチャージ)」もしくは「Hollow Charge(ホロウチャージ)」 とも呼ばれます。
基本は重装甲目標専用弾であり、徹甲弾と同様の対装甲弾に分類され、徹甲弾が「KE(Kinetic Enargy:運動エネルギー)弾」と呼ばれるのに対し対戦車榴弾はCE(Chemical Enargy:化学エネルギー)弾」と呼ばれます。

多目的弾は複数の用途に使用できる弾種でMP(Multi Purpose:マルチパーパス)弾といいます。

有名なものはイギリスのHESH(ヘッシュ)であり、ホプキンソン効果(爆破衝撃による装甲裏面破戒)による対装甲能力と炸薬による爆風破片による榴弾効果を持っています。
HESHはアメリカにおいて簡素化しHEP(ヘップ)として採用され、日本でもHEPをライセンス生産したものを「粘着榴弾」として採用していました。
HESH/HEP/粘着榴弾は対装甲能力を持つため対装甲弾としてHEATと共にCE弾になっています。

さて、対戦車榴弾は戦車などの重装甲目標用に特化しています。
特に、歩兵の携行できるバズーカ、RPG、パンツァーファースト等や対戦車ミサイルは軽量化のため貫徹力を形成する必要最小限の炸薬と弾頭胴体が薄い軽金属で出来ています。
爆発による破片効果は少ないのですが、炸薬にTNTよりも強力な爆薬を使用するため建物内で爆発した際は非常に効果があります。

戦車砲発射用の対戦車榴弾は発射衝撃に耐えるために頑丈なつくりが要求され弾頭胴体が厚めの鋼製になっています。このため、意図せずに破片効果を持った多目的弾となっているのです。
この破片効果を榴弾に近づけ効果を増すために調整破片構造や破片化しやすい弾頭胴体に設計したものが多目的対戦車榴弾(HEAT-MP)と呼ばれるものです。

例えば自衛隊では61式戦車用の90mm戦車砲用として70式90mm曳光対戦車榴弾、74式戦車及び16式機動戦闘車用として91式多目的対戦車榴弾、90式戦車及び10式戦車用としてJM12A1対戦車榴弾を採用しています。
70式90mm曳光対戦車榴弾は通常の対戦車榴弾であり、もっぱら戦車撃破用として搭載されたものであり、対人対物目標には榴弾(HE)及び黄燐発煙弾(WP)を使用していました。
91式105mm多目的対戦車榴弾は調整破片構造として多目的弾のHEPを更新しています。
JM12A1対戦車榴弾は破片化しやすい材質を用いた多目的対戦車榴弾ですが、名称は
「対戦車榴弾」です。理由は定かではありません。
よって、JM12A1だけを考えると「対戦車榴弾と多目的弾は同じ」という答えになってしまいます。

JM12A1はドイツラインメタルのDM12A1 HEAT-MPのライセンス品であることは有名ですが、アメリカでもM830 HEAT-MPの名称で採用しています。
そして、改良版のM830A1 HEAT-MPを開発採用しましたが、改良というよりも全くの別設計であり、M830はHEAT(ヒート)と呼ばれるのに対し、M830A1はMPAT(エムパット)といいます。

近年は成形炸薬弾頭の能力を向上させても対戦車戦には効果が得られないため軟目標、軽装甲目標、建築構造物や航空機に対処できる多目的弾である「HEMP」や「MP-HE」と呼ばれる「多目的榴弾」を採用しつつあります。
なお、上記M830A1通称MPATも航空機対処ができる多目的弾です。

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eb7********さん

2019/7/1713:04:11

以前は戦闘用車両が備える砲弾として「対戦車榴弾」"High Explosive Anti-Tank"(HEAT)とだけ表記した対戦車用の砲弾を用いていましたが、対戦車専用にすると敵兵や軽装甲車両といった軟目標に対しては別に「榴弾」"High Explosive"を搭載せねばならず不便でした。(この場合の戦闘用車両とは、型遅れの旧式戦車や砲を備えた歩兵戦闘車を指します。最新の主力戦車は対戦車戦闘ではAP弾を使いましたから、対戦車榴弾は使わなかったはずです。)

「対戦車榴弾」は先端部にのみ起爆スイッチが付いています。これを軟目標に用いると、たまたま先端部に固い何かが当たれば(専用に設計された榴弾よりも威力は落ちるにしても)榴弾と同様に炸裂しますが、例えばドロ地のめり込むなど先端の圧電素子に衝撃が加わらないと起爆せず不発弾となります。

そこで起爆スイッチの位置を先端部だけでなく後方の炸薬側に設ける事で何かに当たればすぐに起爆するように変更し、この砲弾を「多目的対戦車榴弾」"High Explosive Anti-Tank-Multi Purpose"(HEAT-MP)と呼び事にしました。HEAT-MPは軟目標に対する「榴弾」としても使えるようになりました。

今では純然たる対戦車榴弾(HEAT弾)はほとんど使われていないと思います。
「多目的弾」と云うとすれば、それは「多目的対戦車榴弾」の事を指しているのでしょう。




M830A1 High Explosive Anti-Tank-Multi Purpose - Tracer (HEAT-MP-T)

以前は戦闘用車両が備える砲弾として「対戦車榴弾」"High Explosive...

ipp********さん

2019/7/1712:40:28

成型炸薬が生み出すメタルジェットを使って装甲を貫通する対戦車榴弾でもジェットが飛び出す正面方向以外へは普通に破片が飛び散って榴弾としての効果があります。ただ対戦車用としての効率を求めるなら周囲の弾殻は薄く軽いものにしてしまった方がいいんですが、そこで多少の厚みとついでに破片が均一な大きさになるよう刻み目を入れるなどの工夫を加えて対人用の破片榴弾としての殺傷効果を上げてあるようなものを多目的榴弾と呼びます。
https://i.ebayimg.com/images/g/nk0AAOSwSQFaBNns/s-l1600.jpg
上の画像は40mmグレネードの多目的榴弾の断面(炸薬を抜いた状態)ですが、炸薬が入る赤い場所の下半分に鱗のような模様がありますね。これが破片をこの大きさで揃えて飛び散らせる為の加工です。破片が大きすぎると数が減って命中率が下がりますし、小さすぎると威力がないので適度な大きさに揃えるわけです。

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bro********さん

2019/7/1712:17:23

装甲を破る目的か、爆風と破片で被害を与えるかの違いです。

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