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生存権についての学説・判例について説明して欲しいです。お願いします。

thl********さん

2019/7/2702:00:03

生存権についての学説・判例について説明して欲しいです。お願いします。

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bsg********さん

2019/7/2702:30:40

thl********さん


thl********さん、確か前にもご説明したはずですが
今一度下記にご説明致します。

●憲法25条はいわゆる生存権に関するものです。
★(学説)
生存権の意味するところとして、大きく2つの考え方
があります。プログラム規定説と法的権利説がそれです。
プログラム規定説は、憲法25条の規定は、国に対して
政治的な責任を負わせたにすぎないと考える説です。
一方、法的権利説では、憲法25条は、国民の側から、
健康で文化的な最低限度の生活を保障を求めることができ
ると考えます。

この法的権利説も、実は2つに分かれます。1つの説は、憲法
25条が法的権利を定めているとしても、やはり法律が制定さ
れてはじめて具体的な権利となる考え方です。この考え方を
抽象的権利説といいます。憲法25条に定める生存権は権利で
あるけれども、抽象的な権利にすぎないということからこの
名前がついています。
この考え方をとると、「最低限度の生活のための援助をお願い
します」と求めることができるのは、生活保護法という法律が
あるからなのです。もし、生活保護法がなければ、裁判所に憲法
25条を根拠として「私の生活を援助しないのは憲法違反だ!」と
訴えても、救済されないことになります。
もう1つの説は、具体的権利説というものです。憲法25条は、それ
だけでしっかりした権利を定めているので、たとえ具体的に法律
が定められていなくとも、憲法を根拠に生存権を実現する具体的
な措置を求めることができるというものです。

★(判例)
①朝日訴訟(最昭判42.5.24)

(事件の経緯)
朝日さんは生活保護を受けていました。兄より毎月1500円の仕送り
がありましたが、600円残して医療費の一部負担にとられてしまい
ました。そこでこの600円では憲法25条1項が保障する健康で文化
的な生活をすることができないと出訴しました。

(判旨要約)
「憲法25条1項は、・・・すべての国民が健康で文化的な最低生活を
営み得るように国政を運営すべきことを国の責務として宣言したに
とどまり、直接個々の国民に対して具体的権利を賦与したものではな
い。・・・健康で文化的な最低限度の生活なるものは、抽象的な相対
的概念であり、その具体的内容は、文化の発達、国民経済の進展に伴
って向上するのはもとより、多数の不確定要素を綜合考慮してはじめ
て決定できるものである。」生存権の性格として、プログラム規定説
を採用したのではないかといわれています。また、「健康で文化的な
最低限度の生活」についても、多数の要素を総合して判定できるので、
(旧)厚生大臣の裁量に任されるとしました。

②堀木訴訟(最昭判57.7.7)

(事件の経緯)
堀木さんは全盲で、障害福祉年金を受給していました。児童福祉手当
も申請しましたが、年金とは同時にもらえないとして却下されました。
この併給禁止規定が憲法25条に違反するものとして争われました。

(判旨要約)
「「健康で文化的な最低限度の生活」なるものは、きわめて抽象的・
相対的概念であって、その具体的内容は、その時々における文化の
発達の程度、経済的・社会的条件、一般的な国民生活の状況等との
相関関係において判断決定されるべきものであるとともに・・・
憲法25条の規定の趣旨にこたえて具体的にどのような立法措置を講ず
るかの選択決定は、立法府の広い裁量にゆだねられており、それが著
しく合理性を欠き明らかに裁量の逸脱・濫用と見ざるをえないような
場合を除き、裁判所が審査判断するのに適しない事項であるといわな
ければならない」と述べました。

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