民主政権の生み出した最大の悪夢は、官僚組織に無謀な手を入れてグダグダに破壊したことです。なんだかんだ言って日本が高度成長を成し遂げたのは、自民の安定政権とそのもとで作り上げられた優秀な官僚組織があったからです。政治家はいなくとも日本は動きますが、官僚がいなければ動かないのに、何もわからずに仕分けなどで混乱を作り出して官僚が動けない状況を作ったことです。 ただ、国民にとって悪夢でも安倍にとっては悪夢ではなかったと思います。官僚組織は自民にとっても仕事のやりずらい抵抗勢力だったわけですが、民主が混乱を生み出したことで、その救世主となって手を差し伸べて、たくさんの貸しを作ったのが安倍です。それを足掛かりにして、官僚の支配を強め、現在の官邸独裁ともいえる行政を作れたのですから。 管がどうしょうもなかったことは、原発事故の経緯をまとめた報告書でもたくさん書かれています。あの奇矯な行動を避けるために民主党の首脳の連中すらツンボ桟敷に押し込めていたということです。もう処理能力を超えてテンパっていたことは、あの頃の報道映像でもわかりますが。これは枝野も同じだったらしいです。 地震後はなんか現実ではないようなボーっとした感じが続きましたね。仕事の方も大混乱で忙しく動いていたのですが、なんかそれまでの忙しさとは違った、心ここにあらずというような感じがその後2，3年続きました。