朝焼けは日の出のときに東の空が紅黄色に染まる現象です。
日の出や日没時には、太陽光線は最も厚い大気の層を通過して地上に達するが、散乱光の強さは入射光の波長の 4乗に反比例するため、波長の長い赤色が最後まで散乱されずに残り,赤い空が生じる。朝焼けは雨の前兆といわれます。
朝焼けで空が赤くなる理由も、夕焼けと同じです。
日の出の時には太陽が東の地平線にあり、光が通り抜ける空気の層の距離が長くなります。
すると、日中よりも赤い光が散乱するため、空が赤くなります。
しかし、朝焼けは夕焼けよりも赤色が薄いことが多いです。
また、地表に届く光が強く、光がまぶしく感じます。
それは空気中の水蒸気やチリが関係しています。
夜は昼に比べて気温が下がるため、上昇気流は発生しにくいです。
そのため、夜のうちに空気中にあった水蒸気やチリは地表に落ちてきます。
すると朝の空には、光を散乱させる物質が少ない状態になります。
その結果、朝の光は夕焼けの時よりも散乱せず、地表にまっすぐ届きます。
それが赤色の薄さや光のまぶしさに繋がります。
「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」ということわざがあります。これは「朝焼け」がきれいに見えたときにはその日は雨が降り、「夕焼け」がきれいに見えたときには次の日に雨が降るという意味です。
このことわざは、ある程度は当たりますが、必ずしもそうとはいいきれないです。
上空には、常にジェット気という風が吹いており、西から東へ空気が流れています。そのため、天気は西から東に向かって変化していくことが多いです。
朝焼けが見えるということは、東の空に雲が少ないということです。逆に言うと、これからの天気を表す西の空の様子は、直接は分かりません。
しかし、春と秋には、高気圧(天気が良くなる状態)と低気圧(天気が悪くなる状態)が交互に来ることが多いです。そのため、春と秋においては、東の空の天気が良ければ、西の方角から雨雲が来ている可能性が高いといえます。
そのため、朝焼け後に雨が降ることは、春・秋においてはある程度当てはまります。
朝焼けが見えるということは、西の空の天気が良いということです。
天気は西から東に向かって変化していくため、朝焼けが見えるということは、しばらくは雨が降らないということを意味します。
もちろん雨雲の足が速いこともありますし、春や秋には高気圧の後には低気圧がやってくるため、確実に翌日晴れるとはいえません。
しかし、ある程度は当てはまります。