ID非公開

2020/10/1 20:50

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「車争い」について

「車争い」について 「日たけゆきて〜」です 葵上の一行は「よき女房車多くて、雑雑の人なき隙を思ひ定めて皆さしのけさする」とありますが、先生には、「高貴な女性の車が多いので、身分の低い者どものいないところを見つけ、よく考えて決めてみんなを退けさせる」と訳されました。 身分の低い者がいなくて、高貴な方ばかりなほうが退かせられるということですか?

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葵上一行は葵上とその女房たち。女性ばかりです。従者たちはもちろん男性です。当時、女性ばかりの一行が、男性たちの車の中に混じるということは考えられません。 また左大臣の姫君である葵上一行が、徒歩で来ている庶民(雑雑の人)の中に混ざるわけにもいきません。しもじもの者たちは無遠慮に車の中をのぞいたりしかねませんから。 高貴な女性の車が多く、庶民がいないあたりに目をつけて、ここと決めた。 しかし、遅く出てきたのですでに車を立てる隙がない。そこで、「高貴」といっても左大臣ほどではない人々(大納言、中納言の妻女とか)の車を、左大臣の威光をちらつかせて強引にどけさせたというわけです。 別に「左大臣の」と名乗る必要はありません。牛車のレベル、供の人々のこしらえ、人数、車の隙から見える女房達の袖口の上等さを見れば、そのくらいの身分の人ということはひと目でわかるのです。 また当時の下人どうしの横のネットワークはたいしたもので、「お、左大臣の下人のペースケがいるから、あれは葵上の車だな」などと、すぐに身元も知れます。 げんに六条御息所の車もわざと身分低そうに装ったのに、下人どうし顔見知りだったので、六条御息所とバレてしまいました。

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質問者

2020/10/1 22:29

とても丁寧ですごく納得できました ありがとうございます!!