ID非公開
ID非公開さん
2020/11/16 2:16
5回答
犯罪を犯すと人権は奪われてしまうのでしょうか?
犯罪を犯すと人権は奪われてしまうのでしょうか? 先日、友人が万引きをし、事務所に連れて行かれ警察官が呼ばれました。友人は以前から家庭内での問題、特に父親の言動で精神を病んでいた様で、ずっと闇の中にいて光りが見えず、このままおかしくなっていくのがわかっているのに止められないと不安げに話していました。性格は誰もが真面目と言い、その神経質なまでの真面目さ故に理不尽な目に遭い続けていた様に思います。 そんな背景があり、万引きをしてしまった事の記憶が曖昧らしく、どうしてこんな事をしたのかと疑問と後悔が凄い様です。そして、 それに加えて、警察官の言動が父親にされた事 と重なり、元々あったPTSDがひどくなっている様です。悪い事をしたのだから、怒鳴られたりした事は仕方がないと思っているのですが、取り調べの際、乱暴に鞄を奪いとられ(何か隠していないかを調べる為だったのだと理解はしています)中身を乱暴に投げ出され、中に入っていた私物を破損させられたそうです。そして、その事が犯罪者には人権はないのだろうか?と父親にされた事がリンクしてしまった様で頭が混乱している様でPTSDがひどくなっている様なのです。警察のする事なんてそんなものだよ、と言われ自分に非があるからと納得しようとしたところ、それじゃあ父親は…と考えてしまう様です。 長々となりましたが、お伺いしたいのは警察という国家組織が罪を犯した人間には何をしても許されて良いものなのでしょうか?今回、偶々、友人のPTSD等にリンクしてしまい、友人の精神状態が不安です。
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逆です。 人権とは市民が国権(国家権力)に対抗する手段です。 警察に逮捕されたり刑事被告人になった市民は憲法第三十一条~第四十条の人権が付与されます。下の回答者の〔拷問及び残虐な刑罰の禁止〕 (第三十六条)や〔自白強要の禁止と自白の証拠能力の限界〕(第三十八条 )も刑事被告人となった市民の人権です。 刑事被告人の人権を尊重した捜査や裁判により国家権力が市民を死刑や刑罰を与える正当性が生まれます。 ちなみに第十八条 ~第二十八条 辺りは反国家反政権野党又は少数派の人権。 日本国憲法 第三章 国民の権利及び義務 〔国民たる要件〕 第十条 日本国民たる要件は、法律でこれを定める。 〔基本的人権〕 第十一条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。 〔自由及び権利の保持義務と公共福祉性〕 第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。 〔個人の尊重と公共の福祉〕 第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。 〔平等原則、貴族制度の否認及び栄典の限界〕 第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。 2 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。 3 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。 〔公務員の選定罷免権、公務員の本質、普通選挙の保障及び投票秘密の保障〕 第十五条 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。 2 すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。 3 公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。 4 すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。 〔請願権〕 第十六条 何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。 〔公務員の不法行為による損害の賠償〕 第十七条 何人も、公務員の不法行為により、損害を受けたときは、法律の定めるところにより、国又は公共団体に、その賠償を求めることができる。 〔奴隷的拘束及び苦役の禁止〕 第十八条 何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。 〔思想及び良心の自由〕 第十九条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。 〔信教の自由〕 第二十条 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。 2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。 3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。 〔集会、結社及び表現の自由と通信秘密の保護〕 第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。 2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。 〔居住、移転、職業選択、外国移住及び国籍離脱の自由〕 第二十二条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。 2 何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。 〔学問の自由〕 第二十三条 学問の自由は、これを保障する。 〔家族関係における個人の尊厳と両性の平等〕 第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。 2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。 〔生存権及び国民生活の社会的進歩向上に努める国の義務〕 第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。 〔教育を受ける権利と受けさせる義務〕 第二十六条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。 2 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。 〔勤労の権利と義務、勤労条件の基準及び児童酷使の禁止〕 第二十七条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。 2 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。 3 児童は、これを酷使してはならない。 〔勤労者の団結権及び団体行動権〕 第二十八条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。 〔財産権〕 第二十九条 財産権は、これを侵してはならない。 2 財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。 3 私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる。 〔納税の義務〕 第三十条 国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。 〔生命及び自由の保障と科刑の制約〕 第三十一条 何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。 〔裁判を受ける権利〕 第三十二条 何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない。 〔逮捕の制約〕 第三十三条 何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官憲が発し、且つ理由となつてゐる犯罪を明示する令状によらなければ、逮捕されない。 〔抑留及び拘禁の制約〕 第三十四条 何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない。又、何人も、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示されなければならない。 〔侵入、捜索及び押収の制約〕 第三十五条 何人も、その住居、書類及び所持品について、侵入、捜索及び押収を受けることのない権利は、第三十三条の場合を除いては、正当な理由に基いて発せられ、且つ捜索する場所及び押収する物を明示する令状がなければ、侵されない。 2 捜索又は押収は、権限を有する司法官憲が発する各別の令状により、これを行ふ。 〔拷問及び残虐な刑罰の禁止〕 第三十六条 公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。 〔刑事被告人の権利〕 第三十七条 すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。 2 刑事被告人は、すべての証人に対して審問する機会を充分に与へられ、又、公費で自己のために強制的手続により証人を求める権利を有する。 3 刑事被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を依頼することができる。被告人が自らこれを依頼することができないときは、国でこれを附する。 〔自白強要の禁止と自白の証拠能力の限界〕 第三十八条 何人も、自己に不利益な供述を強要されない。 2 強制、拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない。 3 何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。 〔遡及処罰、二重処罰等の禁止〕 第三十九条 何人も、実行の時に適法であつた行為又は既に無罪とされた行為については、刑事上の責任を問はれない。又、同一の犯罪について、重ねて刑事上の責任を問はれない。 〔刑事補償〕 第四十条 何人も、抑留又は拘禁された後、無罪の裁判を受けたときは、法律の定めるところにより、国にその補償を求めることができる。
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質問者
2020/11/20 0:01