最初に申し上げておきますが、タランチュラが蒸れに弱いという話はあまり正しくありません。 空気中の含水量で死んだりはしません。 シートヒーター等の底面加温の場合、土中の水分が加熱され、蒸発しやすくなります。 蒸発した水分が、蓋で結露しているのが写真の状態です。 壁が結露していないのは、底面の熱が壁面に伝わっているからです。 底面加温の宿命みたいなものですが、蓋の温度が上がれば解消されます。 飼育シーンでの「蒸れ」とは、空気中の水分量の話ではなく通気が悪い(少ない)状態を指します。 通気の悪いケージだと、内部は高温多湿になりやすいですが、この状態は食べカス等が腐敗しやすくカビも生えやすいです。 ガスは生体の呼吸器にダメージを与え、呼吸が出来なくなります。 「蒸れるほど通気の悪いケージで飼育した場合、ガス等が換気されず、生体が死に至る」のを「蒸れに弱い」と表現しています。 乾燥地帯に住む生物はそういったガス等に抵抗の無いものが多い為、なおさら「蒸れ」に弱く感じます。 運よくガス等が発生しなければ通気の悪いケージでも生存できますが、ガスやカビは目に見えませんので、通気性は確保しておいた方が良いでしょう。