音楽は大衆的であり
皆がそれぞれの好きがありわかりやすい
絵に感動できるのは
より想像力にあふれ感受性が鋭い人が
影響うけるのでしょうね
美術館に見に行く人は2通りあり
ただ見て、技術などにフムフムという人
もう一つは
絵の内側(美術館にある絵自体からはずれた別の世界)にあるものを感じ取る人
美術評論家の坂崎乙郎がこういっている
「一つの現実世界がここにあるとすれば、その外あるいは遥か彼方になにか自分の一つの世界をつくるのが本当の絵描き
現実世界の外側にあるいは彼岸に小さな宇宙を築くことのできる人たち
この小さな宇宙が、何人かの人間に感化をおよぼしていく」
つまり感動できる人もある意味作家側の資質を持った人なのだと思う
読書なんかもそうだが、本当に自由に読書を楽しんでる人は作家が意図してなかった解釈を広げ作品の宇宙を広げている
受け身だけでは作品は表層的にしか見えない
感性なんて人それぞれ千差万別、作者がこれといった枠内でみることしかしなければそりゃわからない人が多く出てくる そして、そこで諦めてしまう人があまりにも多い
わからないからこそおもしろい
それぞれの感じ方で見る側も創作にかかわり、これはあーなんじゃないかなこうなんじゃないかなと思い巡らし想像の宇宙にはいっていく
感動はそこにあるものではない、見る側も作家となり、思い巡らし、作り上げていくもの
そうやって作品をみていくとより深みがでるのでは
音楽は向こうからスッと入ってきて心を揺り動かしてくれるけど
見る芸術は、絵を見て「あっ」となるのは扉にすぎず、そこでこちらから中にはいって感じ思い巡らし自分なりにおもしろがっていくものなのかなと