義務教育で教わる現代数学においては、
6÷2(1+2) は「6 を 2(1+2) で割る」という意味になります。
なので、6÷2(1+2)=1 です。
義務教育で教わる範囲において、6÷2(1+2)=9 になる人は、
計算順序のルールを正しく理解していないのです。
ほとんどの人は、計算順序のルールを、
①「乗除算は加減算より優先」
②「乗算と除算の優先度は等位」
③「優先度が等位の計算は左から」
このように理解していると思います。
でも、これは厳密に言えば間違いです。
正しくは、
①「×÷ の計算は +ー の計算より優先」
②「× と ÷ の優先度は等位」
③「優先度が等位の計算は左から」
なのです。
この違いをよ~く考えてみてください。
解らない人は、どうして、
a÷bc =a/bc(=>bc 分の a)になるのかを考えてみてください。
それでも解らない人は、
a÷bc を声に出して読んでみてください。
「a わる b かける c」ではなくて
「a わる bc」になるハズです。
それでも解らない人は、
数学が苦手な人としか言いようがありません。
なお、これは、あくまでも義務教育で教わる現代数学の話です。
学問的な代数学の場合は、6÷2(1+2) は =9 にもなるようなので、
=9 が絶対的に間違っているとは言い切れません。
また、文字式の場合は、学問的な代数学においても、
a÷b(c+d) =(a÷b)×(c+d) ではなくて
a÷b(c+d) =a÷{b×(c+d)} のように計算するので、
「a÷b(c+d) の形式の式の計算順序は決まっていない」
「式が間違っている」
ということを、何の根拠もなく言っている人は間違っています。