MacBook M1 chipとIntel Coreってどう違うんでしょうか……?

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大きな違いは、だいたい三つあって a:プロセスルールの大きさが違うこと b:ARMアーキテクチャーとx86系のアーキテクチャーの違うこと c:Windowsが対応しているCPUとそうで無いCPUであること ab二つの要因によって、M1は消費電力あたりの性能が高く 消費電力が小さければ、当然それだけ発熱量が小さくなります。 以前のi9搭載MacBook Proは 冷却性不足で本来の性能を発揮できないことが露呈していました。 冷蔵庫に入れてベンチマークテストをすると、スコアが跳ね上がったのです。 これは高性能すぎるCPUの、発熱を抑え、異常動作を防ぐために 性能を制限する機能が働かないようにできなかったことを意味します。 もともとラップトップは冷却性と排熱性が低く 一体型モデルと同様に、専用部品が占める割合が多く 故障時の修理の負担が非常に大きく 故障を理由に買い替えざるを得なくなりやすい イコール メーカーにとって、買い替えが捗る儲けやすい商品です。 ですからAppleは是が非でも主力をラップトップと 一体型に絞り込みたいがために 高性能ラップトップに最も積極的なメーカーとなっています。 「しかしi9では、その欲求を満たすことはできなかった」 故に冷却ファン無しでも高性能を実現してきたiPadなどの成果を Macに持ち込むカタチで、iPhone,iPadなどと同じ ARMアーキテクチャーのCPUを採用した、それがM1です。 cの問題は、もともとWindowsはその前のMS-DOSの時代から intel x86系のCPU用のソフトウェアとして始まりました。 さまざまな改良や規模拡大を繰り返し 1980年代の16bitではじまったx86プロセッサーは 現在はx86-64,AMD64,Intel64,x64などと呼ばれる 64bitプロセッサーとしてパソコンの主流となっていますが これまで、Windowsは、MIPS,ALPHA,PowerPCなど またWindowsCEでのSHなどへの対応 そして数度に渡るARMへの対応を試みてきましたが それらはほとんど全滅して来ました。 Windows用ソフトが、x86系以外の環境では使えなかったからです。 最も多くの対応ソフトを持つと言われてきたWindowsは その対応ソフトが枷となって、x86系以外では成功できませんでした。 現在も、ARM版Windows 10を限定的に展開していますが 当面は、M1対応というアナウンスがありません。 基本的にM1のMacで、Windowsはそのままには動きません。 M1でx86用のMac用ソフトを動かす技術があるように CPUアーキテクチャーの違いを乗り越える手段が無いわけではありませんが その変換のための負担が、性能を損なうことになり これまでは、それを主力の技術として期待することができませんでした。 2013年にも、そういった取り組みを発表しつつ、直前で撤回し、失望され 成功しないことを約束されて発売されたのがWindows RTでした。 Appleには、そういったCPUアーキテクチャーの根本的な転換を 強引にサードパーティーや顧客に従わせていく求心力がありますから これまでにも、MC68000系からPowerPCそしてIntel Macへと 二度の転換を成功し、ARMへの転換は三度目、成功する見込みもあります。 Microsoftには、そういった求心力はなく 主流ゆえの安定を求め続けられてきたため 異なるアーキテクチャーへの移行は困難で 次世代と期待されたIA64アーキテクチャーは IA32との互換性があるAMD64をMicrosoftを選んだことで 結果的に、この世界から消滅しました。 ARM版Windows 10が継続されていくならば いずれはM1や将来のARM Macで動作するようになる可能性がありますが そのために、性能面のデメリットは避けられませんし x86で築いてきたWindowsの市場=対応ソフトが iOS,macOS対応ソフトに奪われていく恐れもあります。 ピークには9割近くあった、異常に高いWindowsのシェアは 年々低下し続けてはいましたが その状況で、電力消費あたりの性能が高いM1の台頭が ARMやRISC-Vなどのプロセッサーへの期待を引き上げ 結果的にARMやRISC-Vで有利なLinux系OSなどに Windowsの市場を侵食されていく危惧さえも湧いていきます。 2013年、Macより先にARM対応を試みたWindowsでしたが より先に2009年の時点でLinux系OSではARMの端末が発売されていました。 PCと同じLibreOffice,Firefox,GIMP,Thunderbirdなどのソフトが 2009年のNetWalkerで動いていましたし 近年はRaspberry PiでLinux系OSが広く活躍してきています。 いつもの、すでにあったものを、大体的に宣伝し あたかも「うちがはじめてやりました」「うちが発明しました」かのように 商売するAppleのやり方が、コンピューター市場に 大きな変革をもたらす可能性があるのです。 なお、プロセスルールとはCPUなどを製造する上で どれだけ細かい回路が作れるかという基準で より小さいほど、消費電力を抑えやすくなります。 intelはプロセスルールの微細化で、1990年代から2010年代まで 自社工場によって、先頭に立って革新を進めてきました。 それによってMC68000系もPowerPCも、MIPSもALPHAも駆逐し SPARCも最後の花が富士通の京で終わった感があります。 京の後継となった富岳ではARMが採用されているくらいで ARMは高性能志向の市場でも急成長を続けてきましたが MIPSもALPHAもSPARCもRISCに分類されるアーキテクチャーで 1990年頃はRISCが高性能の主流にあり CISCに分類されるx86系やMC68000系は パソコンより上の市場で活躍することができませんでした。 それをintelは微細化と高クロック化に力を入れて乗り越えましたが ARMはRISCの技術を、高性能ではなく 省電力に注力し発展していきました。 電力あたりの高性能化の技術は、省電力化の技術と本質的に同じで intelが高性能を重視しつつ複雑な再設計を繰り返していったのに対して ARMは、よりシンプルな回路でそこそこの性能を実現してきました。 M1は、intelがまだ実現できていない、より微細なプロセスルールを すでに実現しているTSMCの工場で製造する前提で設計されています。 iOS端末でTSMCといい関係を維持してきたAppleは 優先してTSMCの新設備を利用し、この革新を実現しました。 M1ではシンプルなARM系の技術で 多数のコアとGPUを、高密度で配置することで 製造コストも抑えながら、省電力と高性能を両立しています。 intelは同等のプロセスルールの工場を用意できなければ ラップトップの市場で、Appleとの競争で不利になりますし Appleが予定する、ARMのMac Proなどが登場した時に 大きな打撃を受ける恐れがあります。 もっともTSMCの工場規模が極端に拡大しないかぎり 今多くのM1モデル購入者を悩ませているような 納期の遅さの問題は解決できませんし デスクトップの市場でもARMのMacが席巻するようなことはありえません。 もちろん、TSMCを利用できなくなったことで 重大な損失を受けたHuaweiの例がありますから 中国でも同等の工場の整備計画が進んでいくようでしょうし その競争の過程で、x86とARMの市場バランスが変化して行き RISC-Vの成長も促していくはずですから Macの市場が急激に何倍も拡大していくことはないでしょうが 10年後20年後には、大きく変化したコンピューター市場が現れるはずです。