得体のしれない恐怖を感じると、実際に体温が下がるのです。
表面温度も深部体温も急速に低下します。
全身の血流・代謝が低下して、呼吸も心拍も低下します。
ヒトの場合、おそらくそういう時にあのゾクゾク寒気を感じているのでしょう。
詳細は不明ですが、おそらく本能的なものと関係している反応です。
おそらく、仮死状態になって危機をやり過ごすような反応に近いものです。
反対に、恐怖の対象が明確な場合には、
闘争-逃走反応が出る場合が多いのです。
こちらの反応では、自律神経は緊張状態になります。
つまり、心臓が高鳴って血流は増加、筋肉内の温度は上昇し、瞳孔は開いて、手足に汗が出ます。
からだは、戦うか逃げるかに適した状態になるわけです。