パーキンソン病では、階段昇降の方が行いやすい逆説動作がみられるんですか?
パーキンソン病では、階段昇降の方が行いやすい逆説動作がみられるんですか? その理由は、 パーキンソン病では大脳基底核が機能不全となるため、内発性随意運動が障害される&階段昇降では右運動前野により運動プログラムが生成されるためですか?
ベストアンサー
一臨床家の私見ですが パーキンソン病患者の運動障害の特徴として、上肢も下肢も、体幹までも、目標物を提示してそのターゲットにリーチさせる指示パターンだと運動が円滑になります。 無目標な運動、例えば腕を水平に広げてください、とか、体幹が左に傾いているのでもっと右に重心を移して、などの指示は遂行出来ないことが多いですが、同じ患者に対して指や手で運動到達点を提示すると別人のように円滑になります。 運動の量的コントロールにおいて、運動前野の計画した量よりも筋出力量が小さくなる事が一連の運動障害の共通点で、視覚的にフィードバックされることで再計画が容易になり、円滑になるように感じます。 運動プログラムが生成されるというよりも、既存の運動プログラムのキャリブレーション修正が出来なくなっているところに、目標提示することで運動に対する戦略を変更して別系統の運動プログラムを使用させるイメージがしっくりきます。
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