恒星の晩年は重力崩壊が起こるらしいですが、恒星が重力に負けて収縮する過程が理解できません。
恒星の晩年は重力崩壊が起こるらしいですが、恒星が重力に負けて収縮する過程が理解できません。 全ての原子は崩壊して中性子や電子などの素粒子に分解されて収縮するんでしょうか?
ベストアンサー
重力崩壊できる星は太陽の8倍以上重たい星です。そういった星の中心では核融合が最終産物である鉄を合成するまで突き進みます。 この鉄なんですが、どれだけ圧力がかかろうが温度が上がろうが、核反応をしません。言ってみれば灰だからです。 燃えないために、押し潰そうとする圧力に対抗できませんで、ガンガン溜まっていくのみ。すると、鉄コアは押し込まれ続け、温度と圧力はひたすら上がります。 50億度ほどに達すると、周囲の温度と圧力が鉄原子核よりも中性子の塊になる方が安定な条件をもたらします。ついに鉄原子核はバラバラに。一定の距離が保たれていた鉄原子核は今度は密着した中性子へ変化して、体積は激減。直径10000キロもあるような鉄コアは急激にエネルギーを吸い取りながら直径10キロほどの中性子の塊へ。これが重力崩壊。押し潰されたとも言えるし、エネルギーを使って自ら進化した、とも言える。 それで再び星の圧力に耐える方向へ進化するはず…なんですが、この進化に伴って莫大なニュートリノが発生し、衝撃波を伴って星の内部を煮えたぎらせ、全星が吹っ飛びます。
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質問者からのお礼コメント
皆様回答ありがとうございます。
お礼日時:1/24 20:45