釣りの世界では、アナゴ、ウナギ、タチウオ、ハモ、ウツボ、など 細長い魚を総じて長物と呼びます。 では何故、長者のイメージが悪くなったのか？ その大きな要因は、各地で開催される釣り大会で 【対象魚から長物を除く】の一項が設けられていたからだと思います。 アナゴもウナギもタチウオも立派な釣りの対象魚なのに 何故、審査対象から外されることになったのでしょうか？ それは大会の審査基準が釣った魚の1匹の長寸になっていたからです。 つまりこの長寸制を審査基準にすると 例えば90㎝の真鯛を釣っても 1メートルの太刀魚には勝てないことになります。 長さは確かに太刀魚の方が上ですが 魚の価値としては真鯛の方が遥かに高い。 この矛盾や弊害をなくすために「長物は除く」の一項が定着し その結果、長者＝忌み嫌われる魚の総称になったのではないでしょうか