ベストアンサー
今の地球上にも、火山活動の激しいところで「アルミ缶を1分かからずに溶かしてしまう」くらいの強酸の湖があります。原始地球の海もまたこうした火山が全星にあったとみられることから、その上に溜まった水は火成活動で吐き出される硫酸、塩酸などが溶けて猛烈な酸の海です。 この強酸の海は海底の岩盤から金属イオン(鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウムなどなど)を溶かし出していきます。そうして次第に中和されていきます。原始の海はこうした金属塩類が目一杯溶け込んでいておそらくは赤錆色をしていたでしょう。 その後、温度が下がり、海中で生命が生まれ、その中から光合成をするものが現れると海水中に酸素が供給されていきます。酸素は金属イオンと結びつく性質が強く、鉄などの重金属イオンを酸化して沈殿させていきます。そうして赤錆色の海は澄み渡っていきました。 しかし、ナトリウムイオンやカリウムイオンは酸素の影響を受けない性質があります。こちらは塩素が大好き。そうすると、そもそも水溶性の強い金属であることに加えて、これが塩化ナトリウムの形で水中に最後まで残る。 だから海水はしょっぱい。 もっとも、他の惑星でナトリウムが極端に少ないなどあると、しょっぱくない海になることでしょう。
質問者からのお礼コメント
わかりやすかったのでベストアンサー
お礼日時:1/21 19:36