心理学を専門的に学びたいなら、新書にこだわらない方が良質な知識に出会えます。興味をもっておられる本に難癖をつけるつもりはありませんが、たとえば岡田先生の「境界性パーソナリティ障害」や「愛着障害」などは猫も杓子もソレに行きつきかねない危うい書かれ方でしたので、初学者には向かないかもしれません。 その上で…ですが、 ・感情の正体(ちくま新書) ・性格とは何か(中公新書) ・行動分析学入門(集英社新書) ・メリットの法則(集英社新書) この辺りは読みやすく、また学問としての心理学にしっかり沿った内容だったと記憶しています。ちなみに集英社新書の2冊は心理学というよりも、行動分析学になります。本来なら心理学に数えられ、これを背景の1つとした心理療法の一大学派がありますが、むしろ行動分析学という一学問体系を築き上げたと断言できるほどに濃ゆい分野です。心理学の一般的イメージから離れていること、シンプル故にハマる人は本当にハマる内容ですので、だまされたと思って読んでみてください。 ご参考までに。