これはいろいろな論点があって興味深いですよね。(だからよく話題に上るのですね)
まあ確率論的に考えれば、数百億年程度ではとてもできないだろうというのは、明らかでしょう。ただそれはhanoachangさんがたの仰る通り、名作成立までに要する時間の期待値が途方もなく長いというだけで、偶然にも最初の試行で名作が生まれることもあり得ますから、猿の寿命が短いからといってもW WISHBONEさんの仰るように「絶対にない」とまでは言えないでしょう。もちろん私も「ある」ほうには賭けませんが。
また、kl215895さんの仰るように、現実には無生物から数十億年で名作文学が紡ぎ出されています。この現実は、上述の確率的考察を無効化するわけではなくて、名作だけを希求して「でたらめ試行」で文字を打ち続けるよりも、化学反応と物理的な配位の変動によって生命体としての機能を進化させて生態系を構築するという、名作だけを希求するよりもはるかに壮大な地球規模の営みのほうが、結果として名作を紡ぎ出すのに有効だということでしょう。じつに不思議で驚嘆すべきことで、哲学のテーマとして興味深いでしょう。(あまりに複雑な現象なので微細に全体を探究することは難しく、哲学的な見方のほうが有効でしょう)
ほよさんが仰るのはまた別のことで、「名作」という言葉の定義の問題ですね。人間が偶然の文字列を「名作」とは認めないだろうという話で、人間の感情面の研究として興味深いテーマです。
正月早々、なかなか興味深い思索にふける機会をいただき、ありがとうございました。