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子どもの成長物語です。 宮崎駿が制作時に明確に述べています。 千尋という存在は当時の「現代っ子」の象徴です。 甘ったれで仕事(家事など)もしたことが無く弱弱しい子。 同じ年ごろで同じく新天地に引っ越す存在であるトトロのさつきちゃんと比較すればいかにじりつ(自立/自律)していない存在だったか分かるのではないでしょうか。 それは家族(父・母)も同様です。 そしてもう一つの大きなお話が 八百万の神と人とのつながりの部分です。 トトロの世界では神様を崇める描写がいくつもあります。 雨宿りの時でもさつきちゃんはちゃんと許しを伝えていましたね。 もののけ姫ではそのままずばり自然破壊が神殺しにあたると描写していますが、現代日本における神殺しを千と千尋の神隠しでは描いています。 それは存在を忘れること。名前をとられること。 千尋が解放されたのは 神に対する敬意を手に入れ、人(自分)との距離感を知り、じりつ心を手に入れられたからです。
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質問者からのお礼コメント
回答ありがとうございました!
お礼日時:1/12 15:58