ID非公開さん
2022/1/9 21:59
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スラッシュリーディングvs返り読み ‣ スラッシュリーディングってありますよね。例えば 次の文です。
スラッシュリーディングvs返り読み ‣ スラッシュリーディングってありますよね。例えば 次の文です。 During the summer vacation I went to the park with my friends to play baseball almost every day. これに スラッシュを入れます。 During the summer vacation /I went /to the park /with my friends /to play baseball /almost every day. 「夏休みの間、/私は、行きました /公園に/私の友達と一緒に、/野球をするために、/ほとんど毎日。」 そこで、スラッシュリーディングが合理的な読解法なのかというと、合理的とは言えません。確かに、スラッシュで区切ったまとまり(チャンク)に分けた英語を日本語に直訳しただけでは、正しい語順になりません。ですからその点で、非合理的です。 しかし、そもそも英語から日本語への翻訳を考える際、直訳した段階で正しい語順になるような画期的で合理的な訳し方があるのかというと、そんなものは残念ながら存在しません。 そこで、今度は これをチャンクごとに、スペイン語に直訳してみます。 Durante las vacaciones de verano /iba /al parque /con mis amigos /a jugar al béisbol /casi todos los días. チャンクもスムーズに繋がり、そのまま スペイン語としても正しい文になります。 でも、英語とスペイン語の語順が似ているのは、どちらもインドヨーロッパ語族を源とする、いわば親戚のような関係だからです。その合理的な関係性を、英語と日本語に求めること自体無理な話だと思います。 さて、スラッシュリーディング以外の読み方の代表に「返り読み」があります。この読み方は、文を正確な日本語にする際に役立ちます。ですが、あれは 複雑な英文には応用しにくい読み方だと思います。なぜなら、複雑な英文には複数の挿入句、ひとつの主語に対する複数の動詞などがあり、返り読みをしたところで長すぎて意味のつながりが見えてこなかったり、スラッシュを入れておけばわかるはずの意味の切れ目を見落としてしまったりするからです。そして結局、頭からスラッシュを入れ直し、そのスラッシュをもとに再度返り読みをするといった羽目になります。つまり、時間がかかるという欠点があります。 それに対してスラッシュリーディングは、文から「語順」を無くし、意味のまとまりを作ることに焦点を当てています。ですから、語順はその性質上バラバラになりますが、正しい意味のまとまりを作ることができるので、大まかな文意をとるのには役立ちます。(英語を日本語に翻訳するのに役立つかはわかりませんが、英語を英語として読み、意味を理解するのには役立つ、ということです。)また、文を何度も読み直すという過程を省けるため、スピーディに読めます。 したがって、返り読みとスラッシュリーディングは一長一短なのです。その読書の目的に応じて使い分けるのがいいかと思います。正確な日本語に直したいなら返り読み、日本語に直さず、速く読んで内容を理解したいならスラッシュリーディングです。 そこで質問ですが、みなさんが スラッシュリーディングと返り読み、どっちが合理的な読み方だと思いますか?
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