日蓮はなぜ他の宗派を激しく攻撃したのですか?
日蓮はなぜ他の宗派を激しく攻撃したのですか?
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・高橋入道殿御返事(真蹟)より 『いったい日本が蒙古より攻められるという事は、国中が正しい信仰に背いたから攻められるので、その正しい信仰が何であるかということを知っている者は日蓮より外にないのだから、この国難を免れるためには、日蓮のいう事が世の中に用いられて、そうして、この国に正しい法が立つという外にその道はないのである。もし外国の圧迫に恐れをなし、どうぞ助かりたいと思うならば、日蓮を信じる外はない。そうしてこの法華経の世の中に弘まるところの妨げをなしているところの、念仏を称える者とか、あるいは禅を勧める者とか、あるいは律宗を弘めるとかいう者を引き出してその頭を斬って、その頭を由比の浜にさらすという事をしたらよいであろう。だが今となってはもう遅い』(後略) 自分は『絶対に正しい』というところからスタートしています。 本当に日蓮のいうことが正しかったならば日本は蒙古によって滅ぼされていたはずです。(その上で皆が法華経に帰依するという幻想をもっていた) 井沢元彦は、日蓮の原動力となった確信たる論理を以下のように示し、「日蓮サイクルの発動」と命名しました。 ◆「法華経は絶対に正しい→ゆえに他宗を非難する→非難するから迫害を受ける→法華経にはこの経を広める者は迫害を受けると書いてある→だから法華経は絶対に正しい(最初に戻る)」 ちなみに『岩波仏教辞典』で「謗法」を引いてみると >>詳しくは{誹謗正法}、仏教をそしること、一般的に、諸経典では仏教をそしることは重悪とされる。日蓮は、法華経至上主義の立場に立って、正法を法華経と同一視し、他宗派には謗法の罪があるとして、厳しく批判した。<< とあります。ここでは「謗法」の一般論に加えて、【正法を法華経と同一視】した日蓮の特殊性についての言及がみられます。
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