司馬遼太郎と浅田次郎を挙げられていますので、まずは両氏でまだ読まれていないおススメを挙げてみます。
<司馬遼太郎の幕末・明治維新モノ>
・世に棲む日日 → 吉田松陰、高杉晋作が主役。長州藩がよく分かる。
・花神 → 長州・大村益次郎の物語。天才軍師の不思議な生涯。
・峠 → 長岡藩・河井継之助の物語。小国の苦悩がよく分かる。
・最後の将軍 → 15代将軍・徳川慶喜が主役。徳川宗家の苦悩。
・歳月 → 佐賀藩・江藤新平の物語。大久保利通との壮絶な政争。
・翔ぶが如く → 征韓論、西南戦争を描いた大長編。
上記は長編ですが、幕末短編では、「幕末」「新選組血風録」「酔って候」「アームストロング砲」などがお奨めです。
<司馬遼太郎の戦国モノ>
・国盗り物語 → 斎藤道三、織田信長、明智光秀が主役。
・新史太閤記 → 平民から天下人へ。豊臣秀吉の生涯。
・関ヶ原 → 色んな視点からの関ケ原。基本は石田三成が主役。
・城塞 → 豊臣家滅亡にいたる大阪冬/夏の陣を描いた物語。
上記が俗に戦国4部作と言われるもので、これを読みさえすれば戦国の概略は理解できると思います。無茶苦茶面白いのですぐに読めます。
浅田次郎の著書は「壬生義士伝」だけなのでしょうか。それならもったいないので、是非とも「浅田次郎・新選組三部作」を制覇してみてください。
・壬生義士伝 → 吉村貫一郎 物語。
・輪違屋糸里 → 女性の視点からの新選組。
・一刀斎夢録 → 斎藤一 物語。
あと司馬遼太郎がお好きなら、同時代の司馬と並ぶ巨匠である「池波正太郎」は外せないのではないかと思います。
・人斬り半次郎 → 薩摩・中村半次郎の生涯。超お勧め。
・幕末新撰組 → 新選組二番隊長:永倉新八の生涯。
・近藤勇白書 → 新選組局長:近藤勇の生涯。
・幕末遊撃隊 → 幕臣剣士:伊庭八郎の生涯。
・西郷隆盛 → 幕末のカリスマ:西郷隆盛の生涯。
・真田太平記 → 真田昌幸、真田信之、真田幸村の生涯。大長編。
・戦国と幕末 → エッセイ集ですが、凄く面白い。超お勧め。
最後に、エンターテインメント性/映画を見ているようなシナリオ感が非常に強い作風になりますが、「和田竜」の作品は非常に読みやすくて面白いのでおススメしておきます。浅田次郎と同じく映画化もされた作品もありますよ。個人的には「のぼうの城」が一番面白かったです。
・のぼうの城
・忍びの国
・小太郎の左腕
・村上海賊の娘