何を以て冤罪と呼ぶのかによります。 『無実なのに有罪判決が下る』ことを冤罪とするのなら、そのような事例は殆ど確認されていないので割合など算出できません。 社会問題として扱われる『無実なのに誤認逮捕され、釈放されたのに大衆によって犯罪者として扱われる』ことを冤罪とするのなら、かなりの割合です。 日本には『痴漢罪』というものは存在しませんから、今回は強制わいせつ罪として考えてみます。強制わいせつ罪の基礎率は約３４％ほどしかありません。 つまり、逮捕されても６６％は不起訴処分となっています。 この人たちが社会から犯罪者のように扱われることが、社会問題として挙げられる痴漢冤罪です。 不起訴の内訳は定かではありませんから、これが証拠不十分での不起訴なのか、示談成立によって不起訴になっているのかははっきりとは分かりません。 ですが、法的にはこの6割超の人たちは無罪であり犯罪者として扱われるのは不当な行為です。しかし、この国では大衆の思い込みによって逮捕されただけで犯罪者扱いされることが多すぎます。