武士が初めて、政権を握った時代です。
平安時代に武士が生まれますが、
最初は貴族の言いなりになるしかない、惨めな存在でした。
自分たちの土地の収入は、その多くを都の貴族に召し上げられ、
しかも、定期的に都まで出かけて、ガードマンまでやらされます。
そんな、惨めな時代が200年くらい続き、さすがに武士の我慢も、
限界に達した時に登場したのが、源頼朝です。
関東に流罪に処せられた頼朝は、末端の武士たちの不満を、
目の当たりして、この不満を解消してやる約束をすれば、
日本中の武士たちは、自分に従うだろうと考えたのです。
こうしてできたのが、鎌倉幕府ですが、頼朝の子供たちは、
この頼朝の考えが理解できずに、武士たちの信頼を失い、
早くに滅んでしまいました。
その代わり、頼朝の妻、政子の実家の北条一族が、
頼朝の遺志を受け継ぎ、承久の乱で朝廷を圧倒し、
本格的な武家政権が誕生したわけです。