第二次世界大戦でもっとも人を殺したのは銃では無く爆弾(=榴弾やそれの改造型)です。
映画などの創作物ですぐ真横で爆発しているのに無事なんてシーンがありますが、実際には爆発時に生じる破片で体中に穴が開きます。しかも、数十メートル離れていても当たり所が悪ければ即死するため、より効率的に人を殺すことが可能です。
そして現代の榴弾砲は昔よりも改良されているため、命中精度も高ければ威力も倍増しています。
もし簡易的な要塞を作って立てこもっていたとしても、榴弾砲の一撃で部隊を壊滅させることも可能ですし、開けた場所に打ち込めば広範囲に破片をばら撒いて兵士にダメージを与えられます。
ちなみに、時々戦時中の不発弾が見つかって広範囲の住民が避難するのは、破片がその範囲に飛び散る可能性があって危険なためです。
それは言い換えれば、それほどの広範囲に破片をばら撒けるだけの砲弾を互いに何発も打ち合っていたわけで……。
榴弾そのものがとても恐ろしいものであることが伝わりましたら幸いです。