まだ破綻してないことと、この先も破綻しないかどうかは、
別のことです。つまり、「財政破綻」する可能性はあります。
「原発事故」も、起きるまでは、「原発事故は起きない」
みたいに言われていました。
もっと昔、「土地神話」というのがあり、
地価は上がり続ける、と言われていましたが、
「バブル崩壊」で大暴落しました。
また、「今まで死んだことがないから、今後も死なない」なら、
人間は「不老不死」になっていると思いませんか?
「ヤバくなるまでは、ヤバくならない」と言っているだけです。
ヤバい状態に備える必要は、なくなりません。
もし、来年大地震が来る確率が低いとしても、
いつかは来るだろうから、備えるのが普通です。
借金を増やし続ければ、どこかで破綻します。
その正確なタイミングを予測することは不可能です。
が、それは無限に借金を続けられる、ということとは、
まったく別のことなのです。そんなことは金輪際できません。
昔から、借金を増やし続けて、破綻した国があるのが、
現実の歴史です。江戸幕府も、倒幕された一因が、
莫大な借金を抱えていたからです。国を滅ぼす力があります。
だから、最近よく聞く、「いくら借金が増えても大丈夫」みたいな、
ネット上の都合の良い、「デマ/カルト/陰謀論」は信じないことです。
少なくとも、海外の主流派経済学者は、そう考えていませんから。