回答(9件)
忠実にということですと円地文子(現代語訳)を断然おすすめしたいです。 ただ源氏物語の下地(時代背景や身分制度の詳細など)をあまりご存知ないのであれば、やはり漫画「あさきゆめみし」(大和和紀)は悪くないと思います。 まず読み進めるにあたって、面白さは充分にありますし、もちろん五十四条の全ての主なエピソードは網羅していますし、描き方として、そこまで違約しているとは私は思いません。 また何と言っても、源氏物語を読むにあたっては、時代装束の姿形、慣習、重ねの色目、また調度品や、やり取りとする手紙などの小物のしつらえなどでその人物像や価値観を表現していることが大変多いので、漫画だと目で見て、即そのイメージを理解することが出来ます。(このあたりも作者は良く調べており、ある程度忠実に描かれていると思います) 文字だけですと、これらを理解するの為には調べることも必要ですので文章を読む以上に時間もかかると思います。 初めてなら、こちらを読んでから円地文子や与謝野晶子ですとより深く読み込むことができるかと思います。
江戸文学を専門とするため、平安朝文学は専門外で、偉そうには言えないが、博士論文執筆中に参照したものの中では、玉上琢也氏『源氏物語評釈』(角川書店)が白眉。源氏物語を読む上で、その詳しさといい、その正確さといい、これほど素晴らしい本はないと確信する。
与謝野晶子です。「あさきゆめみし」は読んだことないですが、変えすぎだと聞いてます。 資料として、登場人物相関図とか、登場人物紹介のサイトを見ながら読むことをおすすめします。
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