ID非公開さん
2022/5/22 7:00
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西武鉄道はなぜ枝線に他社の車両(サステナ車両)を譲受しようとしているのでしょうか。
西武鉄道はなぜ枝線に他社の車両(サステナ車両)を譲受しようとしているのでしょうか。 大手私鉄やJRがやっているように、幹線にある車両を短編成化して転属出来るほどの車両・車種がないということなのでしょうか?
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ベストアンサー
西武は101系・4000系・新宿線に残る10000系(10012F除く)の老朽化問題が表面化しているものの、支線に転用できそうな車種が2000系しかなく、2000系は101系より1世代新しいものの、採用されている界磁チョッパ制御器のパーツが入手困難となり始めていて、短編成化して101系を置き換えるどころか先に廃車するか、予算を拠出してVVVF改造をするかの選択を迫られている状況になっているからです。 (同時期に界磁チョッパ制御を採用した東急も8000系列(8500系)の全廃、東武も10000系列の廃車を進めています。) 2000系の次に古い6000系はVVVF・ステンレス無塗装車(前期車のみ)ですが、試作車にあたり新宿線で使われている初期2編成を除いて有楽町線・副都心線・東急東横線直通用の主力車種であり、コロナ禍で経営難になった今の西武にとっては全て40050系で置き換えるほどの余裕はなく、当面は外すことはできません。 2000系をVVVF化してもブレーキ方式が電磁直通ブレーキという旧式のままであり、鋼製車体なので塗装の手間も残ります(この2点は先にVVVF化されて、支線に転用された9000系でも同じ問題があります。)。お金をかけて2000系のVVVF化を施すぐらいなら、同業他社からVVVF化され、塗装の手間も要らないステンレス車(あるいはアルミ無塗装車)を買ってきた方がコスト面で割安ということに気づいたわけです。幸い西武線の規格は国鉄やJRをベースとしているため、狭軌(1067mm)・車体幅2930mm未満・20m車体・4ドア・直流1500VであればJR各社や首都圏の私鉄・地下鉄で使われている多くの車種が入線可能です。 さらに西武には他線と接続せず、JRの中央本線につながっている多摩川線という孤立路線がありますが、全検の度にJR貨物の貨物列車でJR線の八王子駅、国立駅、新秋津駅を経由して自社の武蔵丘車両検修場に運んでいます。これをJR東日本の209系やE217系後期車といった中古VVVF車両に取り替えて、全検もJR東日本に委託することでコスト削減を目論んでいる噂もあるようです。
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