この一帯の長城は多くは山嶺上に建設され、城壁は砂土を混合した版築である。千百年以来、穆棱籍の戦事は頻繁で、付近からは大量の剣、戈、鏃等の兵器の残骸が出土した。ここもかつて抗日戦の場で、中国軍隊はここで日本軍と五日五夜血戦し、数百名の士兵が国のために身を捧げ、長城の内外に骨をうずめた。 臨沂から山勢に順って東へ延びて、斉の長城は一路曲折して、青島海岸に直接到る。青島西海岸新区域の斉長城の全長はおよそ60キロメートルで、月季山、背児山、扎営山、小珠山等大小の連山を経て、最後に東にある于家河村から黄海へ飛び入り、あたかも一条の飛び跳ねる巨龍が果てない煙波の中に潜入するようである。 記者は鉄山街道大下荘村の月季山の東腹に登り、長城が延々と横たわる北山尾根をじっと眺めた。これは一条の地面に隆起した版築層で、広さは対面交通の道路と同様で、高さは成人の腰に接近しており、表面は砕石と砂土に背の低い草で、両側は石積で法面を保護している。