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阪大医学部卒の内科医です。 理工系と比較すると、難解なものはないのですが、とにかく暗記しなければならないことが多いのが大変です。 講義は、月曜日の9時から金曜日の16時頃まで押し寿司のようにびっしり詰まっており、休講になっても他の講義を入れてくるといった具合です。 講義は教官がしゃべりまくるというもので、本当に全て覚えないといけないのかと思いますが、実際にそうなので、とてもその日には追いつきません。ただし、実習の時間もありますので、そういう時間に繰り返すことで、何とか覚えられるという感じです。5年次以降になると臨床系科目が始まりますが、病理と内科、薬理学と内科などは重複が多いので、少し楽になります。 試験は長期休暇中にあり、3日ごとに1科目ずつあり、大抵は筆記試験と口頭試問があります。約1カ月ずつ年2回ありますが、その間は朝から晩まで食事など生活に最低限必要な時間を除いて、暗記していくという感じです。大学で友達に会って、肩を叩いたりすると、詰め込んだ知識が零れ落ちるのでやめろとか、冗談を言い合っていましたね。 覚えては吐き出すという感じで6年間過ごしますが、この時点ではまだ知識の羅列という感じで、思考力がかなり低下します。これを実践的に再構築するのが研修医の時期ということになります。 そのため、医学部では頭が良い必要はなく、偏差値50程度でもこつこつ覚えていけばOKです。医学部バブル前では、そのレベルからも国試に合格していましたし、現在でも東欧の医学部を卒業して日本の国試を受検するコースがありますが、東欧の医学部はそのくらいのレベルです。 しかし、東大理3に入学しようとサボっていては国試に落ちてしまいます。東大医学部でも毎年約1割は涙を飲むことになります。この件について、東大生は臨床医になる気がないからなどと曲解する人がいますが、そんなことはありません。東大医学部生の進路も約97%は臨床医ですし、仮に他の分野に行くにしても医学部を卒業して国試に通らないとなると大恥ですから、皆必死です。 医学部でついていけない人というのは、多浪や30歳を超えての再受験でよく出ます。前者は要領の悪い人ということで、後者は記憶力の減退が原因です。若ければ少々成績が悪くても、心を入れ替えて努力すれば何とかなるので頑張って下さい。 医学部入学後、国試に合格するまで、専門課程だけで読まないといけないと言われている本の量は、横積みにして床から天井につくぐらいと言われているのですが、実際に、教科書、レジメ、国試対策問題集を集めるとそのくらいになりました。 最後に写真を挙げておきます。
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質問者からのお礼コメント
ええええ?!これを頭に叩き込むんですか?! ちょっと想像しただけで頭パァンてなりました。 医者になれるかどうかは努力次第ということですね。 でも、余程の根性がないと無駄にしてしまうのかぁ…。 勉強になりました。 本題の姉の件ですが、これだけ勉強して、資格を取って やっと相談に乗れる立場になれるのに、民間資格くらいで調子に乗るんじゃないと叱っておきます! ありがとうございました!
お礼日時:6/28 9:16