CX-60のディーゼルのオイル指定ですが、DL-1の記載がありません。純正以外の指定オイルとして欧州C3規格が指定されてます。つまりこれは煤対策なんでしょうか?C3は硫酸灰分がDL-1より少ないみたいです。
CX-60のディーゼルのオイル指定ですが、DL-1の記載がありません。純正以外の指定オイルとして欧州C3規格が指定されてます。つまりこれは煤対策なんでしょうか?C3は硫酸灰分がDL-1より少ないみたいです。
DL-1の指定が無くなったのは、DCPCIという新機軸が採用されマツダとしては煤を低減したいからでしょうか?しかし純正エクストラスカイDはモリブデンが入っており、モリブデンは劣化するとスラッジになると聞いたことあります。
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ベストアンサー
ACEA C3とDL-1を単純に比較すると、 ACEA C3 ・HTHS 3.5以上 ・SA 硫酸灰分 0.8%以下 ・P リン 0.07~0.09% DL-1 ・HTHS 2.9以上 ・SA 硫酸灰分 0.6%以下 ・P リン 0.1%以下 となっていて、硫酸灰分はDL-1の方が少ないはずです。 HTHSというのは、簡単に言えば過酷な条件下でのエンジン各部の摩耗を防ぐ性能で、C3の方がDL-1に比べてはるかに優れています。 硫酸灰分ですが、 硫酸灰分が多いとDPF詰まりの原因となるPMの発生が多くなりますので、 DL-1に比べてC3の方が煤の発生が多くなります。 と、数字の上でですが、しかし実際は違います。 自動車技術国際ジャーナルの資料では、DPFを詰まらせる微粒子(PM)の内訳は、 スス、カーボン 41% 未燃焼エンジンオイル 25% 硫黄分 14% 灰分 13% 未燃焼燃料 7% となっていて、硫酸灰分よりもスス、カーボンや未燃焼エンジンオイルのスラッジ化の影響の方が多大です。 エンジンオイルは新油を入れると蒸発成分が初期蒸発してしまいます。 その、初期蒸発成分がススやカーボン(同じですね・・・)となってDPFやEGR、ターボなどを詰まらせ、オイル自身の塩基化を下げて酸化させます。 エンジンオイルの性能評価の項目に蒸発性がありますが、 蒸発性は合成油よりも鉱物油がかなり高くなっています。 ですので、エンジン及びDPFに良くないのは「グループⅠ(鉱物油)オイル」で、次が精製度の高い「グループⅡ(鉱物油)オイル」でその次に「部分合成油、合成油・VHVI(グループⅢ+鉱物油)」です。 DL-1はグループⅠ~Ⅱに分類され、 C3はすべてグループⅢなので、実際のスス等の発生においてもC3の方が優れています。 結論としては、 DL-1指定の車にC3は使ってもいいが、 C3指定の車にDL-1は避けた方が良いです。
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