火山灰を含むテフラは時間の化石の役割をします。そこに含まれる鉱物を使って年代測定することで、噴火の時期がわかり周囲の地層の堆積年代が推定できます。asa********さんの言っていることは逆です。
考古学では、歴史記録の残っている噴火の火山灰の上にあるか下にあるかでその遺物や遺跡の年代がわかります。旧石器捏造事件の犯人はこれを悪用して60万年くらい前とわかっている火山灰層の下にわざと石器を埋めました。
また、一度に広い範囲に堆積した火山灰は、異なる環境に堆積し直接対比できない地層の対比を可能にします。これによってその火山灰が堆積したころに日本列島各地がどんな環境(どこに湖があり、どこに深い海があったかなど)であったかの復元ができます。
火山ガラスの形状を調べるとどんな噴火をしたのかがわかります。破局噴火して火砕流から巻き上げられた火山灰はガラスの泡が割れた破片のような特徴的な形をしています。
同じ火山の複数噴火の火山灰の年代を調べることで、いつごろから噴火活動があったのか、どのくらいの頻度で噴火していたのか推定でき次の噴火予測の参考にできます。