はい、その通りです。 1960年安保運動の時、彼は「若い作家の会」として大江健三郎らと一緒に反安保反岸の戦列にいました。60年代の革新陣営の伸長のなかで、彼の本来持っていたらしい国家主義思考が目覚め、反米・反社会主義の「危険な思想家」と名指しされるようになります。 軍隊が好きになってくるのもこの頃で、有名人候補者が欲しい自民党が彼をおだてて、1968年に参院全国区の候補として公認し当選しました （この時彼の遊説活動に遭遇したことがあるが、痛々しいの一語に尽きます） これ以降、政治家と小説家の二足の草鞋を履いているが、作品的には非常に質が落ち、ついにアジテーターとなって、青島幸男が不出馬になった直後の東京都知事選に立候補、20年前に美濃部に敗れたリベンジを果たしています 政治家になってからの作品には、後世の評価に耐えるものは皆無です