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アゲハ類の♀には生涯に1度のみ交尾を行う単婚性の種と3日以上空けて2〜3度の交尾が可能な多回交尾制の種があり、多回交尾制の場合は他の♂との交尾を行うこともあります。 1度交尾済みの♀が2度目の交尾を受け入れる場合は交尾嚢内の精包を破壊する必要があり、また♂が2度目の交尾を行うには事前に精子(有核精子)を増やすためのアンモニアの摂取・再び配偶行動を促進するためのナトリウムの摂取が必要になります。 精子には有核精子と無核精子があり、有核精子は子孫を残すための素となり無核精子は交尾時に♀の体内に有核精子を送り出すための潤滑油のような役割を果たします。
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自宅で雨天と強風続きのため数日間放蝶を見送りネットで保護していたジャコウアゲハの♂♀が勝手に交尾し、交尾を終えた翌日に違う♂から交尾を迫られ2度の交尾をしてしまったため間もなく死んでしまったことがあります。 ジャコウアゲハの♀は生涯に1度のみしか交尾をしない単婚性であるにも関わらず2度に渡って交尾したため、体内に2つの精包が出来てしまったのが原因かと思われます。 ですので♀が単婚性の蝶が交尾を重複してしまうと後に死んでしまっている可能性もありますね。 写真は2度の交尾後に死んでしまったジャコウアゲハの♀です。 交尾口に2段になって粘性のある液体が埋められているのがわかります。
質問者からのお礼コメント
長文で丁寧に説明して頂きありがとうございました! 他の方も教えて頂きありがとうございます!
お礼日時:6/30 9:11