商社は基本的に「転売ヤー」ですか?
転売というのを、メーカーから商品を仕入れて販売を行うという意味にするならそれはその通りです。ただ、そういう認識を社会の多くの人は持っていません。一般的な転売ヤーと言われる個人事業主たちとは違うので。
どっかから安く仕入れてきて他に高く売りつけるという商売の基本中の基本に徹した業種であって、そして自前でものを作りませんよね。
安く仕入れて高く売るというのは、駄菓子屋もコンビニもスーパーも同じです。あらゆるこの世界の商売は当たり前にそれをやってます。
また、自前で物を作らないというのは絶対ではないので間違いです。
自らいろいろな事業をやっていることもあるし、付加価値を加えた、オリジナルバージョンを作ってもらって販売することもあります。
このことが原因でエンドユーザと仕入元との板挟みになって構造的にブラック化しやすい業界なんでしょうか?
いいえ、板挟みの辛さはあります。同じ商品をいくつもの商社と価格競争するので、価格だけで商売したりするので、でもそれは競争大変だよねってだけのことでそれを理由にブラックということにはならないですね。
どっちかと言うと、接待とかやることが多い業界なので、そっちを今の若い人は嫌がるということがあるかなと思います。接待で飲食やゴルフで時々夜とか休日がつぶれたり、力入れてる業界の展示会などがあれば出店するとかして、土曜日がつぶれたりとかすることがあるので。
また、海外へも多くは出ているので、海外勤務なんてこともあるから、日本各地、世界各地への転勤ってのが嫌な人にとっても大変ではありますね。
これらは、業種的な特徴ではあっても、それ自体は普通のことでブラックとは言わないかなと思います。
小さい商社なんかは本当に社会に必要ですか?
会社によります。
本当に、中間マージン取るだけで役に立たない商社が古くからの大手との癒着によってその企業の購買のすべてを握ってるみたいなところは、いらないだろって感じるところはありますが、
商社というのは基本的に、信用保証を担っています。
なので、いろいろなメーカーと直接取引を次々と開始するのは1企業にとって大変ですが、商社1つと付き合うことによって、たくさんのメーカーとの取引が開けることと、商社がその企業を査定して取引をすることでメーカーの信用調査を不要として安心して取引ができるという、企業取引を円滑にして社会の多くの会社同士をうまくつなげていく必要性があります。
また、いろいろなメーカーの情報を手に入れられる商社だからこそ、良い商品ンが発売されたら、客である企業に対して売り込んだりして情報を提供したりします。それらは、企業として付き合ってる限られたメーカーからの情報提供だけでは手に入らないものが含まれるので、企業側からしたら優秀な情報ソースとして活用可能だったりします。
そういうもろもろの商社のメリットをちゃんと提供してる商社なら、大小関係なく必要です。