星撮影は、レンズの口径がものを言います。例えば、フルサイズで20mmの画角でF2.8のレンズがあったとします。マイクロフォーサーズでは、10mmのレンズで同等ですよね。 同じF2.8だと、フルサイズ用は20÷2.8＝7.1mmです。マイクロフォーサーズ用はその半分の3.6mm程度です。 集光力は開口面積に比例するので、フルサイズの1/4にしかなりません。圧倒的に不利なのです。これを補うとすれば、F1.4のレンズを使うことになります。結局大口径レンズになる訳ですね。 レンズの問題はクリアできたとして、撮像素子の問題が残ります。光を電気に変換するデバイスなので、こちらも受光面積に比例することになるのです。ここでも4倍の差になってきますよね（同じ画素数と仮定してです。実際にはフォーサーズセンサーは画素数を落としているので、ここまでの差にはなりません）。ここはなかなかクリアできない問題です。OM-1をリリースしたときに、「常識を覆す」と宣伝されていましたが、画像処理によるノイズ除去性能によるものらしいですから、本当の意味で改善されたとは言えませんね。 個人的には、E-M5 mark III 以上でないと、力不足じゃ無いかって思います。耐寒性の問題ですね。それなりに防寒はするとしても、動作補償温度で10℃差がありますから、折角のチャンスにカメラがダウンじゃ洒落にならないと思うからです。