まず、状況を正確に説明しますね。 ヒロは、公安から組織壊滅を目的として黒の組織に潜入、スコッチというコードネームを貰い、ライ（赤井さん）とバーボン（安室さん）と組んで組織の仕事をこなしていました。 ある時、スコッチがノック（他組織から潜入しているスパイ）とバレてしまいます。 （その経緯はまだ明かされていない） それに焦ったスコッチは、とある場所の屋上で、一緒にいたライの拳銃を奪い取り自分の左胸に当てて自殺を図ろうとします。 ライは、とっさにその拳銃のシリンダー（リボルバータイプの弾倉）を左手で撃てないよう押さえ込み、「FBIの赤井秀一」と正体を明かした上で「自殺は諦めろ。助けてやる」と話します。 スコッチが応じるか…？と思われた矢先、階段を駆け上がってくる誰かの足音が。 2人とも、それが組織の追っ手だと思ったのでしょう、ライは左手を緩め、その隙にスコッチは発砲し死亡。 ライは、スコッチの左胸ポケットに撃ち抜かれて壊れたスマホを見つけ、「自殺はこれを破壊する為か。恐らく家族や仲間のデータが入っているこのスマホを…」と察します。 （質問者さんのおっしゃる組織に渡したくないデータとは、これのこと） 階段を駆け上がってきたのはバーボンでした。 彼が姿を現した頃にはスコッチの手から拳銃を回収していたライは、「裏切りには死を以て答える…だったよな」「俺がこの拳銃で奴の心臓をぶち抜いてやった」「おかげでスマホまで壊してしまったんで、正体は分からずじまい」と言い、2人を残してその場から立ち去ったんです。 安室さんは、スコッチの右手の形とその指の血痕から自殺だということには気付いていますが、赤井さんの拳銃が使われていたことと肝心な場面を見ていないせいで、「赤井がヒロに自殺を強要した」と誤解しています。 なので、ヒロが自殺した理由は組織にノックとバレてしまったから、安室さんが赤井さんを恨んでいる理由は「赤井ほどの男ならいくらでも助けられたはずなのに、何故助けてくれようともせず自殺に追いやったのか」と思い込んでいるからです。