サハリン2が国有化されるという事は、三井と三菱の出資による権益がすべてパーになるという事ですか?
サハリン2が国有化されるという事は、三井と三菱の出資による権益がすべてパーになるという事ですか?
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ベストアンサー
もともと利益の出る見込みが消し飛んだところに国有化の話が出てきたので三井と三菱と政府は誰も決断せずに厄介な話が済んでよかったよかったと喜んでいるかもしれない。 というのもある程度以上に北や南の地域って地面の圧力が低くて石油にせよガスにせよ取り出すのが非常に厄介なんです。しかも取り出したはいいが、一度でも採取が止まってしまうと再び取り出すのが大ごとになる。ロシアなんかモロにそういうエリアです。 いわゆる産油国が赤道直下やその周辺に分布していることが多いのは地面の圧力が高いから穴を開けりゃガスも油も噴き出てくるので採取に高度な技術を必要としなかった、という技術上の事情もあったわけです。 というわけで実はロシアの石油およびガスの採掘って西側の技術や機械にかなり依存しているわけです。で、このウクライナ侵攻によって西側企業は一気に手を引いてしまった。当然サハリン2に機械を納入する業者も手を引いてしまっていた。 機械が無けりゃガスは取り出せないし、取り出せないガスは売りようがない。売るものが無けりゃ利益は出ないが、経費だけはかかっていく。というわけで既に巨大な不良債権と化していたサハリン2からいつ離れるか、誰がそれの決断をするのか、が問題になっていた。そこをロシアが勝手に解決してくれたわけ。
質問者からのお礼コメント
なるほど、大変、勉強になりました。 知恵袋も、捨てたものじゃありません。 心から感謝いたします。 ありがとうございました。
お礼日時:7/7 11:36