感動というよりも切なさが残る物語だと感じました。
あくまでも個人的な感想ですが、
自分が見た順番のせいか
「君を愛したひとりの僕へ」→「僕が愛したすべての君へ」
の順番の方が物語がわかり易かった気がします。
時系列的に物語の始まりが「君を愛したひとりの僕へ」の方が早いので世界観がつかみ易いのではないかと感じました。
「僕が愛したすべての君へ」の初めの方は「君を愛したひとりの僕へ」の物語によりテクノロジーが進んだ世界です。
ですので冒頭・最初は世界観に戸惑う方々もいるかも知れません。
「君愛」からですとそのテクノロジーへと進化して行く過程・きっかけも大雑把ですが描かれています。
「僕愛」からですと「君愛」のラストの方から始まり、回想するような形で物語の時系列が戻る形になります。
また二つの物語では特に後半に平行世界のシーンが入り乱れたりしますので、
結構戸惑うかも知れません。
「君愛」→「僕愛」の流れのエンディングは、「君愛」の疑問点・伏線が結構回収出来ていたと個人的には感じました。
でも両方ともエンディングはそれぞれの物語を考えるとHAPPYエンドとも言えるのですが、すべての人がHAPPYとは言えない気がしますからせつなさも残ってそれが余韻としては良いと感じました。
また参考までにですが、
「君愛」と「僕愛」の二つの物語では同じシーンがいくつもあります。
ただし1つの方はその時はキャラたちの会話音声が無くて音楽が流れているだけだったりするのでそのシーンの意味が分からなかったりします。
そしてそれはもう一つの方の物語を見ると会話音声や状況説明があったりしますのでそういう事だったのかと分かります。
また登場キャラの行動や表情に違和感を感じたり気になったりするかも知れません。
それはもう一つの物語を見ればわかったりします。
ですから「君愛」と「僕愛」の二つの物語を共に見て欲しいと感じました。
また
会話音声無しのシーンは「僕愛」の方が比較的に多い感じです。
という事はその分「君愛」のシーンが「僕愛」の方でも見れてしまうために少しネタバレ感があるかも知れません。
また補足すれば
これは平行世界の物語です。
「君愛」と「僕愛」のそれぞれの「暦(こよみ)」と「栞」、そして「和音」の3人は、外見も同じですし担当声優さんも同じです。
しかし「君愛」と「僕愛」の「暦(こよみ)」と「栞」、そして「和音」の3人は2つのそれぞれの物語を生きている別人だと考えた方がいいです。
だからこそ
「君愛」と「僕愛」という2つの平行世界の物語があるのです。
まぁ頭の片隅にでもその事を意識しておいてください。
最後に注意事項を。
「君愛」の方は長いエンディングロール(出演者やスタッフ表示)の後にまだ少しだけ続きのシーンがあります。
それは「僕愛」の冒頭シーンの一部でもあります。
エンディングロールが終わる前に待ちきれずに映画館から帰らないで下さいね。
また「君愛」のエンディングロールの間はそのバックにてある同じシンプルなシーンがずっと続きますが、エンディングロールの最後にそのシーンに変化が現れます。
個人的にはそれがすごく切なかったです。
自分は2作品連続で見ましたが、「君愛」を見た後、すぐに「僕愛」も見たいと思いました。
ものすごい傑作作品という感じでは無いですがとても楽しく見れましたよ。
自分にとっての最愛の人をどう救うのか...?
自分にとっての最愛の人をどう見守るべきなのか…?
お二人で楽しんで来てください。