シマノのギヤ板を観るとアウターとセンターという実際に掛け替えを行う歯にはピンが打ってあったり、溝が彫ってあってチェーンの掛け代わりをする時のチェーンの通り道が作ってあります。外れる場所と引っ掛ける場所が決められています。
これによってスムーズな変速をしています。これがハイパーグライドうんたらシステムです。
シマノ純正は特定の歯数でシミュレーションをして形状を決定している組み合わせだけを交換用として用意しています。
タイオガの歯を観察していただくとわかりますが、彫り込みもピンも無く全てが同じ形状の歯です。
ですのでインナー以外の歯では変速性能がシマノより落ちます。
インナーの場合はシマノも元々そういう仕掛けは無いのですが歯数が極端に変わればセンターからのチェーンの道が変わるので性能は落ちるであろうことは予想されます。
実際使ってみると掛け代わりの時に一旦歯先に乗っかるとか、力を抜かないでシフトダウンするとチェーンサックしてアウターに噛み込むとかが起こります。
まあでも昔の変速はそういうものだったので慣れてる人は懐かしいなあという感じで使えます。
チェーンサックは力を抜いて変速するというお作法を守ればいいですし、チェーンの収まりが悪いのもチェンジが遅いってだけのことです。
またチェーン脱落防止のチェーンキャッチャーやデフレクターの類はつけたほうがいいし、チェーンサックしたらすぐ勘づいてクランクを回さないとか心構えも必要です。
昔のクランクで前変速をして掛け変わった時ガッチャンという音がすると懐かしいなあという気がします。