ファイターズの残留条件が、天然芝化、ファイターズの専用化、使用料の大幅減免と練習場として無償で使用。
この条件を呑んだ場合、天然芝化のみで初年度380億と試算されていました。
380億は、札幌市民一人当たり22,353円の負担となります。
4人家族なら89,412円。
無収入の老人や生活保護世帯も関係なく計算しても、これだけの負担を市民に求めても賛同は得られないですし、減免を申し入れた当初ファイターズは赤字続きで黒字化の為に減免を申し入れたのですが、札幌市が求めた決算報告書の提出をファイターズは拒否していたため、破談になったのですが、この年のファイターズは5億円の黒字を出していた事が親会社の株主総会で報告されています。
巨額の黒字を計上する企業の為に、380億もの税金を投じ、その1000分の1でも救えた企業が倒産するのを見殺しにする選択を自治体が出来きる訳がありません。
勿論、380億と言う額も天然芝化の為の改修工事のみですから、その後も施設の維持や試合開催に掛かる経費の殆ど全てを税金で賄う事になるのですから、年間10億の赤字をだしても、ファイターズが残った場合の支出に比べると、赤字幅は縮小出来る事になります。
札幌市内は5000人~1万人規模のイベント会場が老朽化の為、大半が閉鎖されています。
コロナ禍の状況によって、大規模イベントが開催できる様になれば、札幌ドームの需要も増える事が予想されます。
簡単に黒字になると云う予想は同意しかねますが、(株)札幌ドームはファイターズ絡みの営業活動の為に、職員数を増やした事で人件費が大幅に増えたので、経営規模に適合した規模に縮小すれば黒字化は難しくないとは思います。